2018/11/20(火) 23:55〜00:44 NHKスペシャル「自閉症の君が教えてくれたこと」[字][再]
以前 作ってくれていたホットケーキは→
いつも こんがり きつね色でした。
直樹さんは 祖母の認知症を→
温かく受け止めようと
していました。
しかし その変わりようは
想像以上でした。
捜し物をしているうちに→
何を捜しているのか分からなくなる。
やかんの火を
つけたり消したりを繰り返す。
会う前は 自分なら→
祖母の幸せを見いだせると考えていた直樹さんは→
実際に過ごしてみて
「おばあちゃんは それでも→
幸せなはずだ」と
言い切れなくなっていました。
私は 月に1度
検査を受けなければならない。
自分が 病気というハンディキャップを
背負っている事を→
強く自覚する瞬間である。
(医師)大丈夫ですね。
幸い 再発はなかった。
これでまた 1か月生きられると安堵する。
直樹さんは しばしば→
「自閉症でよかった」という言葉を語っていた。
直樹さんは 障害を
自分の強さに変える事ができた。
私にも 「がんになってよかった」
そう思える日が来るのだろうか。
取材を始めて 3か月。
直樹さんは 私たちの取材にいらだっているように見えた。
自閉症を どう強さに変えたのか。
繰り返し聞く私に対して→
直樹さんは
自閉症者としてではなく→
作家である今の自分に
注目してほしいと訴えてきた。
終わり!
少し さっきと 重複するかもしれないんですけど…
直樹さんは
これから 幅広く読者を獲得し→
プロの作家として
生き残っていくためには→
自閉症の作家という特殊な目で
見られたくないと考えていた。
直樹さんの言葉に
私は 戸惑っていた。
自閉症であれ がんであれ
ハンディは ハンディでしかない。
そう言われた気がした。
8月中旬 直樹さんは往復書簡を交わすミッチェルさんから→
アイルランドに招かれた。
是非 自分の家族に会ってほしいというのだ。
2年前
日本で出会って以来の再会。
ミッチェルさんは 直樹さんに→
自分の自閉症の息子と直接 会ってもらう事で→
自分には なかなか見えない
息子の心の内を→
知りたいと願っていた。
おはようございま~す。
おはようございます!
おはようございます!
お元気でしょうか?
うん。
よかった よかった。
よろしくお願いしま~す。
ミッチェルさんの重度の自閉症の息子は
今 10歳。
子どもの成長は
親にとっては喜びのはずだが→
ミッチェルさんには 不安の方が膨らむ。
終わり!
(ミッチェル)多分…
ミッチェルさんは自閉症の息子の幸せを→
自分の尺度で捉えようと
していた事に気付かされた。
この日 ミッチェルさん一家と
直樹さんたちの食事会が開かれた。
息子のノア君も一緒だった。
ミッチェルさんからは ノア君の意思を確かめる事ができないため→
撮影は遠慮してほしいと言われた。
ノア君も 直樹さんに会う事を楽しみにしていた。
しかし 食事会の場に入れず
外のベンチに座って→
母親と気持ちを落ち着かせていた。
30分がたち ようやくノア君が部屋に入ってきた。
3時間の食事会で→
直樹さんとノア君が言葉を交わす事はなかった。
期待していた友情の芽生えは
かなわなかった。
(直樹)さようなら。
食事会が終わり 家族同士が別れようとする時の事だった。
さようなら。
ノア君が 直樹さんに近づいてきてその手を取り→
お別れの挨拶を交わしたのだ。
ミッチェルさんが ふだん見る事のできないノア君の心を→
直樹さんが引き出してくれた。