っしゃる方がいらっしゃるって聞
いたんですけど。
>>すごいかどうかは分かりませ
んけど。
>>すごいものを作ったのはご主人、
一体何があるんでしょうかね。
>>こんにちは。
お父さん、こんにちは。
>>こちらがそのご主人、
水田幸雄さん77歳。
部屋で見たものは、新幹線にSL
など、さまざまな種類の鉄道模型
でした。
これはNゲージといって、
線路に電圧をかけ、本物の電車のように走らせることができるんで
す。
路線は全部で7つ。
そして、このジオラマは、
すべてご主人の手作りなんですって。
東京スカイツリーや、
かやぶき屋根の家などの建物、さらに、
駅のホームには列車の到着を待つ
人たちが。
細部にまでこだわってます。
その大きさは畳15畳ほど。驚くのはまだ早い。
ご主人一番のこだわりが、
この夜景モード。
電車や建物一つ一つに、
LEDライトが組み込まれているんです。
道路の街灯や信号機も切り替わり
ます。
この照明は一つ一つ、
銅線を通して作ったといいます。その数はなんと、
500個以上。
そのため、
ジオラマの下はもうケーブルだら
け。
これには奥様もひと言あるようで。
>>掃除もできてないし、立ち入りたくないです。
>>車両の数は100以上、
建物の数は、
本人も分からないそうですが、
完成まで17年、
かかった金額はなんと800万円
以上。
実は奥様、
この事実を最近知ったそうで。
>>主人のすることに関しては、
あまり関心がないから、まあ、
するんだろうというぐらいです。
>>いやぁ、
これぞ熟年夫婦の境地でしょうか
ね。
そんなお2人が結婚したのは、昭
和41年。
ビートルズに日本中が熱狂した年
でした。
小さいころから鉄道が大好きだっ
たご主人。
仕事は鉄道マン。
駅員やツアーの企画などを担当してきました。
2人の孫たちも小さいころ、電車
がもう大好きで、
たびたび一緒に岡山まで新幹線を
見に出かけたそうです。
きっかけは孫の、
家に大きいNゲージが欲しい!というひと言。
大好きな孫のためならと、
定年退職を機に、
こつこつと作り始めたといいます。
ところが、66歳のとき、
喉頭がんで声帯を切除。
以来、
機械での会話を余儀なくされまし
た。
それでも。
>>ずっとこれに熱中しましたので、
もうジオラマのおかげですよ。
>>がんの再発や転移の恐怖に向かい合えたのは、
ジオラマ作りがあったからだとい
います。
>>病気になったときは、
大変だと思いましたけどね。
まあ、
打ち込めるもんがあってよかったなと思ってます。
>>こんにちは。
>>と、
そこにやって来たのは、
大河君19歳。そう、
ジオラマの作るきっかけとなった
お孫さんです。
現在、高知の大学で、
コンピューターの勉強をしている関係で、親元を離れ、
おじいちゃんちに下宿しているん
です。
今はコンピューターに夢中なんだ
とか。
>>なんか、
俺のために100万ぐらい使っているのかなと思ったりすると、
ちょっと傷心というか、心が痛む