スカタンですね、それはほんまに。
スカタンなミスをしてもいい。バ
ンディさんだけが尾崎さんを受け
入れてくれたのです。
＞＞シフトで確認して、出勤され
るときに、
すごい楽しみで仕事はできてました。
＞＞バンディさんが来てくれる日
は、
テンション上がった？
＞＞はい。
＞＞仕事が楽しいと？

＞＞そうですね。
＞＞そんな尾崎さんがバンディさ
んからもらったあるものが。
大事に取ってるんですね。
いや、
やっぱ思い出の方だから。
＞＞そうですね、
めっちゃ僕の宝物なんで。
＞＞２７年間、
大切に持っていたバンディさんの
バンドのカセットテープ。
つらいときはこの曲を聴いて頑張
っていたといいます。
なんか、
耳につきますね。
お前はいつでもあしたの心配ばか
り。
ノストラダムスの予言では、


地球はいつか壊れてしまう、そうさ。踊りまへんか、
ぼちぼち踊りまへんか、覚えてき
たわ。そんな恩人、
バンディ石田さんと突然の別れが。
バンディさんは音楽の知識を認められ、
ラジオの番組が決まったのです。
＞＞バンディはなんか、
ラジオの番組が決まったんで、
もうちょっと辞めるわ言うて、で、
そのときにバンディが、スカチャ
ン、
一緒にきょうはラーメン食べに行
こうって、
おごるわって言って。
＞＞２人で行ったのは、神戸の有
名ラーメン店。
そこで尾崎さんがバンディさんに言われたのが。
＞＞スカチャンは、
このまま会社おっても辞めてまうやろな。
やりたいことやったらええねん。
＞＞好きなことやったらええねんみたいなことを言われました。
＞＞そして、生涯忘れられないこ
とば。
＞＞ええか、これだけは覚えとき。
人は人が好きになるんや。
＞＞人は人が好きになる。
＞＞でもそこから、
バンディさんとは会わなくなるん
でしょ？
＞＞そうですね。

僕もすぐ仕事やっぱり、
辞めてしまいました。
＞＞辞めた？
バンディさんの後を追うように退
職した尾崎さん。
その後、職を転々として２６歳に
なったある日。
＞＞交通事故に遭いまして。
＞＞えー？
足を複雑骨折。
１年ほど車いすの生活。すると、
尾崎さんはあることに気が付きま
す。
＞＞いろいろ車いす乗ってたら、
ちょっと坂道やから押そうか？とか。
＞＞周りの人が？
＞＞言うてくれたり。
あれ、
人ってめちゃくちゃ優しいんやなって。
＞＞そのとき、尾崎さんはバンデ
ィさんが言った、あのことばの意
味を痛感するのです。
＞＞人は人が好きになるんや。
＞＞人は人が好きになるっていう
のを、やっぱり、そのときに初め
て分かりました。
今まで会社のために仕事しとった
んやけど、人のためになるような
ことができたらなと思って、
そのときにヘルパーの２級の資格

を取って、
そこから福祉の仕事に入っていく
んです。
それで今、会社を立ち上げて。
＞＞立ち上げた？
＞＞訪問介護の、ちっちゃい会社
ですけど。
＞＞すごいすごい。
昔から何をやってもうまくいかなかった尾崎さん。しかし、
バンディさんからのことばで頑張