2018/11/24(土) 00:25〜01:10 ガッテン!「食べるアブラの新常識」」[解][字][再]<以降「万博」関連ニュースの場合あり>


どうぞ!
油の機能に詳しい
麻布大学教授 守口 徹先生です。
(拍手)
さあ こんなに出てまいりました 油が。
さあ もちろん
これ 全部じゃございませんですよね。
(大島)アマニ油ある。
大豆油。
(守口)そうですね。



ピスタチオ。
(大久保)あ~ ナッツ。
へえ~ 米油があります。
(大島)米?
(大久保)聞いたことない。
(守口)オリーブオイル。
それでは ご覧頂きましょう。先生 どうぞ はい。
このアザラシの油に 匹敵する
同じグループの油ですけども…。
(大島)あぁ~ えごまだ~!
(大久保)聞いたことあるな。
え~っとですね…。
えごまオイルだ。
(渡辺)
えごま 聞いたことある。
はい これでございます。
(大島)あぁ~。
そう 皆さん ごめんなさい。
実は 実験で使った油も先生が病院ですすめているのも→
アザラシ油ではなく…
えごまとは 内陸の寒冷地に多く生息する シソ科の植物。
日本では
縄文時代から栽培されてきました。
その種をじっくりしぼれば
えごま油の出来上がり。
いや それにしても アザラシ油と
えごま油が一緒のグループって→
ちょっと不思議ですよね?
皆さんが ふだん使っている油がどんなアブラなのか お伝えしましょう!
そもそもアブラとは

脂肪酸という分子がつながったもの。
あらゆる細胞の材料になったり
細胞同士の情報伝達に使われたりと→
私たちの体に欠かせない栄養素です。
そのアブラ 少し細かく見ると→
さまざまな種類の脂肪酸が
ブレンドされて 出来ています。
まずはバターや牛肉など 固体の油である
「飽和脂肪酸」を多く含むグループ。
オリーブオイルなど
「オメガ9脂肪酸」を多く含むグループ。
サラダ油など
「オメガ6脂肪酸」のグループ。
そして魚油や えごま油など
「オメガ3脂肪酸」のグループです。
このうち 飽和脂肪酸とオメガ9は→
実は 体の中で合成することができます。
だから必ずしも食べなければならない
油ではありません。
逆に重要なのが こちら!
オメガ3とオメガ6。
この2つのグループは
体の中で合成ができないため→
必ずとらなければならない
「必須脂肪酸」と呼ばれるものなんです。
このオメガ3とオメガ6は
体の中で反対の働きをします。
例えば…
逆に…
健康のためには

この2つの油のバランスが重要で→
近年 研究が進んでいるんです。
今 日本人の摂取量の平均はオメガ6が 9.6gに対して→
オメガ3が 2.1g。
そこで えごま油を小さじ1杯足すとオメガ3が2gプラス。
だいぶアンバランスが解消できます。
この大切さを示す 重要なデータをご紹介。
福岡県の久山町で オメガ3の摂取割合が
高いグループと低いグループを→
5年間 追跡調査したところ→
オメガ3の割合が低いほうが心筋梗塞などの発症リスクが→
3.84倍になることが判明!
オメガ6に偏った現代人は オメガ3を増やすことが本当に大事なんです。
これ 小さじに1杯で とりあえず→
心臓疾患への道が 遠のくと。抑えられますね。
(大久保)じゃあ もう…
(渡辺)いいことずくめじゃないですかね。そうなりますよね。
欲張って 大さじ1杯。
この油は ほんとにいい油なので→
たくさん召し上がりたいって方
いらっしゃるんですけども→
これ 先ほど 志の輔師匠も
お話しされたように…
極端にとっちゃうと
こんなことが起こるんですね。
はい そうなんです。
あら?(大久保)何? 何?
イヌイットの子どもが
鼻血が止まらなくなったところを→
撮影した写真なんです。