2018/11/25(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「ゴーン・ショック 逮捕の舞台裏で何が」[字]


マクロン大統領を工場に招き
ここで日産の車を生産することを
大々的に発表したのです。
≫ところが…。
≫フランスでは事件が日本側による
陰謀ではないかという
不信感が広がっていました。
ルノーは日産と
決別してしまうのか。
モブージュの工場では
動揺が広がっています。
この日、開かれた

労働組合幹部の会合では
急きょ
この問題が議論されました。
≫世界第2位の自動車連合を
襲ったゴーン・ショック。
国益をかけたフランスの
次の出方が焦点です。
有馬≫ゴーン前会長は
フランスでも高額報酬への
批判を受けていた。
それが日本でのうその記載に
つながった疑いも見えてきました。
中西さん、日産、ルノー三菱のトップが
近く協議をするというニュースが
夕方に
入ってきました。
ルノー、そして筆頭株主の
フランス政府はどうこれから


出てくるでしょうか。
中西≫私が考えるに
シナリオは大きく2つあると
考えています。
1点目は、フランス側の立て直しですね。恐らく、彼らは
日産を支配できるように
もう一度、体制を立て直して
特に議決権、43%を
保有しているということは
これは日産を支配する目的で
持っているので
これをうまく使いながら
時間をかけながら
揺さぶりをかけていく
その中でもう一度
支配を取れる
構造を目指すと思います。
ただ、これは日産にとっては
あまり好ましくない
シナリオでして。日産にすれば
できるだけ早いタイミングで
決着をつけたいと思っています。
2つ目のシナリオはルノーが日産を本当に
支配することが
できないのではないか。43%を
持っていても
あまり意味がないんですね。
そういう意味においては両者が
真剣にそれを話し合って
これまで

アライアンスの精神が対等でした。
そうではなくて資本が対等だ。
本当の意味での
対等な関係を模索する。
自動車産業は100年に一度の大変革期ですから
戦っているのはドイツであり
アメリカの企業である。
このまま、この両社が
決裂をしてしまえば
非常に将来の競争力が怪しくなる。
国益にとってはなんになるか。両社にとっての活路はなんなのか。
そういったものを
真摯に話し合って20-20の
新しい関係ができても
驚きではないと思います。
有馬≫真山さん
今の中西さんの話
どうお聞きでしたか。
真山≫2つ目のシナリオは
ちょっと甘い気がします。
今回日本が初めて
体験したことがあって
国家が民間のM&Aに
介入していると。
あるいはリードしている。
結局、国を挙げて
なりふりかまわず
勝負にきているというのは
今までの民間の
ルールはなかなか通用しなくなる。

下手すると外交問題になったり
するかもしれないです。
そういう経験がない日本は
早くから
どういう構えを
しなきゃいけないのかを
考えたほうがいいと思います。
有馬≫国益が
むき出しになっている感じが
今、ありますよね。