2018/11/26(月) 01:05〜01:35 NNNドキュメント「声が聞きたい〜ゆれる個人情報の境界線〜」[解][字]
取りあえず ここ目指して。
<声が聞けないまま
既に3年が経過>
<純司さんは親戚と一緒に→
兄が行方不明となった御嶽山へ>
<今も
兄がいるであろう山頂は→
噴火の後
立ち入り禁止となりました>
<それでも
少しでも近くへ行きたい>
(
女性) もう これ以上は無理。
ここが多分
一番近い所。
(
女性) 一番近くじゃないかな?ここが。
(
女性) みんな来たよ!
(
女性) カズ~!
(
女性) 一緒に帰るよ!
迎えに来たよ!
和彦~!
(
女性) 和彦~!
(
女性) 和彦~! カズ~!
(
泣き声)
<和彦さんの119番通報を
聞く方法はないのか?>
(
鈴の音)
<兄に友人が
ある提案を持ち掛けました>
(
大図ゆり子さん)あぁ そうですか。
<署名活動を決めた→
兄 和彦さんの同級生たち>
<音声が公開されないことに
納得が行きません>
<音声の公開を訴える
署名活動が始まりました>
(
深見さん) 失礼します。
<わずか2週間で集まった→
4142人分の署名>
よろしくお願いいたします
。はい。
確かに頂戴いたしました
。
<署名の力で→
条例は変えられるのか?>
<残された
兄の最後の声>
<
「家族でも聞けない」とする個人情報の保護とは→
一体
何なのでしょうか?>
<国が
個人情報保護法を検討し始めたのは→
1999年>
<実は その時 既に全国の自治体の およそ半数で→
条例が制定されていました>
<そこで 国は条例をそのまま使用することを認め→
残りの自治体には→
速やかに条例を作るようにと通知>
<法の成立は
この後>
<こうして
保護の基準が複数存在することになり→
成立した法律では→
「個人情報の取り扱いを地域に委ねる」→
…と定めているのです>
<その結果 今では全国に→
およそ2000通りの
個人情報保護のルールが存在>
<この状況に
総務省は…>
<総務省が主張する
「地域性」>
<これに対し
専門家は異論を唱えます>
(
鈴木さん)それが おかしい話で だから…。
<和彦さんの声が残る
木曽広域連合>
<条例が
作られた際は→
10町村で
構成されていました>
<当時の担当者は→
既に作られた加盟自治体の条例を取り寄せ→
その一部を引用して→
木曽広域連合の条例を作ったと見られています>
<では
基となった自治体の条例には→
「