2018/11/29(木) 01:00〜01:50 NHKスペシャル「ゴーン・ショック 逮捕の舞台裏で何が」[字][再]


不正を知った検察幹部の反応が今回の取材で分かりました。
特捜部は 全国から
語学が堪能な検事を招集して→
捜査体制を拡充。

海外を頻繁に行き来する→
ゴーン前会長の動向を
見極めようとしていました。
逮捕の11日前に撮影された映像。
この日 ゴーン前会長はマクロン大統領を工場に招き→
日産の車を生産すると発表。


ルノーの経営強化をアピールしていました。
そして 11月19日。
特捜部から羽田空港の関係者にある連絡が入りました。
特別な許可がいる駐機場に
特捜部の車両が入ることを→
求めるものでした。
ご覧頂きましたように→
日産は 繰り返し
クーデターではないと→
否定しているんですけれども
ご覧頂いたように→
周到に準備されていたことが
分かります。
今夜のゲストです。
作家の真山 仁さん
そして 自動車アナリストの
中西孝樹さんと一緒に→
伝えていきます。
中西さんはもう 長い期間 日産自動車を→
取材してきたわけ
なんですけれども 今のVTR→
どのように
ご覧になったでしょうか。
このタイミングで
ゴーン前会長の体制が→
崩壊したということを考えると→
やはり 関連づけて考えざるをえないなと。
クーデター説があっても
おかしくはない。
かつ この調査の発端というのは

日本人の→
内部通報から始まったと
聞いています。
そういう意味においては
いろんな不満の中で→
日産を守りたい
日産の未来を案じる→
そういう動機づけがあっても
何ら おかしくはないと思います。
ただ 経営が どういうふうに
関与しているのかというのは→
今の段階では非常に判断が難しい。
一歩間違えば 本当に会社の未来を大変な状況に陥れる。
大変リスクのある状況で→
我々 外野は 日産が勝ったんじゃないかみたいな そういう→
勝手な評価をしてますけれども
これから どう転ぶか→
はっきり言って予測はつかないと
そういう状況だと見てます。
では 続いて真山さんに聞きます。
真山さんは小説「ハゲタカ」をはじめ→
企業経営の在り方をテーマにした
小説を たくさん→
書いていらっしゃる
わけですけれども→
ゴーン前会長といえば→
バブル崩壊後の日本経済を立て直した。
その改革の象徴のような存在では
あるわけなんですけれども→
どのようにご覧になりますか。

企業再生家としては→
大変オーソドックスなやり方で
コストカットしたりとかですね。
ただ やっぱり
彼の成果が上がったのは→
ぶれなかったことだと思います。
ぶれなかったこと。
そこは よかったんですけれども
一番気になるのは→
普通 こういう告発は
企業が傾いた時に→
なされるものなんですけど
今 日産は絶好調ですよね。
絶好調の時に
この告発をするというのは→
あんまり信じられない。
もしかするとこれは 何かの結果ではなくて→
何かの
始まりじゃないのかなって→
私なんかは疑ってしまいますね。
この逮捕劇は始まりだと。
その辺りは たっぷり このあと
聞いていきたいと思います。
日産が指摘している
ゴーン前会長の不正は→
大きく3点。
有価証券報告書の虚偽記載→
投資資金の私的流用
そして 経費の不正支出です。
このうち 逮捕の容疑と