2018/11/29(木) 01:00〜01:50 NHKスペシャル「ゴーン・ショック 逮捕の舞台裏で何が」[字][再]


なったのが 虚偽記載です。
逮捕容疑は
平成22年度からの5年間で→
役員報酬を
合わせて50億円余り→
少なく記載

していたこと。
しかし ゴーン前会長は
この容疑を否認しています。
そして 投資資金の私的流用。
日産は 60億円を子会社のZi-A社に→
投資名目で出資していました。
しかし 実際にはブラジルやレバノンの→
住宅の購入費などに
充てていたとされています。
会社の内部調査で
明らかになりました。
最後に 経費の不正支出です。
数千万円の家族旅行の代金など→
私的な目的で 会社の資金が→
支出された疑いも出ています。
一方 法人としての日産についても
有価証券報告書の虚偽記載で→
捜査の対象となっています。
では なぜ今 日産は→
ゴーン前会長の
告発に踏み切ったのか。
そのきっかけとなったのが
ルノーが 日産の合併に→
踏み切るのではないかという


危機感なんですね。
提携する3社の関係。
ご覧頂きましょう。
かつてと違って
今は 販売台数も売上高も→
日産が ルノーを上回っています。
一方 ルノーのもうけ純利益の半分は→
日産の貢献によるものなんですね。
一方 資本関係が逆になっています。
ルノーが 日産の株式を
43%持っているのに対して→
かつ 議決権も
持っているのに対して→
日産のルノーへの出資は 15%。
そして 議決権がないんですね。
更に これです。
取締役。
日産の取締役9人のうち→
日産の出身が3人であるのに対し→
ルノーは4人でした。
さあ 中西さんこうやって見ると→
日産は いまや実力としては
ルノーより上なのに→
経営のグリップを
握られているように見えます。
やっぱり日産側に強い危機感が
あったということなんでしょうか。
取材の中で 役員が
合併される危機感があったと→
NHKに明言しているんですよね。

実際にそうなんでしょうか。
それは ゴーン前会長の
公約でもありましたので。
18年から それを目指して
準備に入っていたと思います。
いずれにせよ
対等なアライアンスといっても→
そこに示されているように→
資本の関係は親子の関係ですから。
こういった合併 あるいは
経営統合に向かうのであれば→
日産の立場が弱いんですね。
こういったものは難しいんですけれども→
不平不満というのは
ふだんからあるものです。
ただ これは ここ数年間→
かなり構造的な不満に変わってきた。
反発に変わってきたと思います。
そういったところから考えてもゴーン前会長の行動が→
少し変わってきた。
やはり日産の社員からすれば→
ゴーン前会長の
私利私欲のために→
自分たちが踏み台に
されてしまうのではないか。
日産の未来を 非常に案じる声が
強くなっていたと思います。
特に ゴーン前会長が
ルノーのCEOに再任した→
今年2月 この危機感は

ピークになったと思います。
ピークになったという話です。
強烈なリーダーシップで知られていたゴーン前会長。
しかし 最近では
求心力を失っていたことも→
取材から浮かび上がってきました。
深刻な経営危機に陥っていた日産。
平成11年
その最高執行責任者に→
ゴーン前会長は就任しました。