2018/11/29(木) 01:00〜01:50 NHKスペシャル「ゴーン・ショック 逮捕の舞台裏で何が」[字][再]


主力工場の閉鎖や2万人を超える人員削減など→
徹底した合理化を進めました。
就任から僅か4年。
1兆3,000億円に上っていた
負債をゼロとし→
業績のV字回復を果たしました。
ルノーの経営トップも兼任しカリスマ経営者として→
世界に

知られるようになったのです。
しかし そのカリスマ性に
かげりが出ていたことが→
今回の取材から分かってきました。
転機と見られているのは→
就任13年目に発表された
中期経営計画です。
それまで 掲げた経営目標を
達成してきたゴーン前会長。
世界シェアの8%を握るという
大胆な目標を掲げ→
達成できない場合は 自身の退任も


辞さないと語っていました。
しかし 販売は伸び悩み
目標達成は困難に。
志賀俊之最高執行責任者が退任。
ゴーン前会長は社長のポストにとどまりました。
このころから ゴーン前会長の
強引な経営手法に対する不満が→
高まってきたといいます。
ゴーン前会長の経営に対する関与が→
少なくなっていたという
指摘もあります。
自動車業界は 現在
電気自動車や自動運転など→
100年に一度の
大変革期を迎えています。
迅速な判断が求められる中
ゴーン前会長は→
1か月に2~3日しか
出社しなくなっていたといいます。
高まる不信感に
拍車をかけたのが→
業績のよしあしにかかわらず→
毎年支払われる多額の役員報酬でした。
今回 ゴーン前会長は→
生まれ育ったブラジルなど世界各地で→
高級マンションを
会社に提供させていたことが→
明らかになりました。
リゾートビーチが見渡せる部屋は→
広さ500平方メートルで

価格は 推定4億円。
法令順守の徹底を求められてきた
社員たちの間には→
怒りが広がっています。
権力を振るってきた その先に何を見ていたのか。
2年前のリオデジャネイロオリンピックで→
会社を通して 4,500台の車を提供。
地元のサンバチームにも
多額の資金を援助していました。
ブラジルでは→
大統領を目指しているのではないかという→
憶測も出ていたといいます。
ブラジルでは政界進出もうわさされていた→
ということなんですけれども→
中西さん ゴーン前会長は なぜ変わってしまったんでしょうか。
そうですね 長く
経営のトップにいましたので→
2010年から14年ころに
かけてはですね→
ゴーン元会長は 次のステップに
移るんじゃないかと→
そういう見方が…
大勢だったんですね。
ほかの企業に出るとか。
はい そうですね。
例えば ITの大きな企業だとか→
あるいはブラジルの大統領みたいな→
ああいう政治の世界とかですね。
いろいろありましたけれども→
結果として

そういったエグジットプランは→
成立しなかった。 その中で→
徐々にですね 彼の権力の構図を守るという形と→
ルノー・日産の
このアライアンスはですね→
世界最大の自動車メーカー。
そのトップに君臨する。
こういったところに 目標が
移ってったと感じましたね。
じゃ 次のステップを踏む
タイミングを逸してしまった。
まあ それが 結果として
長く経営にい過ぎて→
こういった不正の温床を作った
という原因とも考えられます。
では なぜ不正なのかですよね。
はい。 特捜部は日本の役員報酬の開示のルール→
これが変わったことが
背景にあると見ています。
それまで ゴーン前会長は→