感謝して7杯も食べたんでしょうね。
優しさもあるでしょうね 西郷なりのね。
おいしく食べる。
宮崎と鹿児島ですね 北海道を除いて
かつて そば生産高日本一だったんです。
えっ そうなんですか?
ちっちゃい頃はね みんな そば粉に→
熱湯かけて しょうゆつけて食べてました。
懐かしかったです。
僕は でも7杯はいかんですね。
(笑い声)
先ほど映像で見て頂いた そばがき→
今日は 皆さんにも召し上がって頂こうと思いまして→
ご用意いたしました。
わあ すごい。
用意して頂いた そば粉も
北川の農家さんが育てた そば粉。
そういう古い日本語を思い出す。
お~ 滋味豊か。
西郷どんの食べた
じゃあ そばがきを頂きます。 わあ。
おいしい。 本当に そばの
本来の素朴な味が しっかりしますね。
今の我々 いろんなので
調味料でごまかしてるでしょう。
そういうものじゃない
素材のよさで食べるっちゅうね。
そうですね。
やっぱり 素材のいいものをね。
人を育てて。
このそば粉も地元の農家さんが当時 作ったものを一生懸命集めて→
西郷さんたちが来たから もてなそう
という気持ちだったんですけど。
あっ その当時のね。
やっぱ そういう農民たちの農作業を見てますから→
ありがたいっちゅう気持ちはね
人一倍あって。
やっぱ 西郷の優れたところは そういう…
武士の出身だけど…。自らもクワを握って。
大山 巌への手紙で
明治8年でしたからね…
「農民になりきり候」って言って
満足してるんだ→
という手紙を書いているんですよね。
武士の新しい職業として農業を勧めたっていうところもありますか?
あの時 西郷が鹿児島帰ってきてからも→
随分多くの人がね西郷慕って帰ってくるんですから→
とりあえず食べさせな いけないでしょう。
狩りを よくしますよね。 狩りして獲物のウサギとかイノシシは→
みんなで食べるんですからね。
続いては 新たに発見された西郷ゆかりの貴重なものをご紹介します。
長年 都城市の旧家に保管されていた
こちらの掛け軸。
去年12月 鑑定の結果
西郷直筆の書であることが分かりました。
西郷が鹿児島に設立した私学校で学び→
西南戦争に従軍した都城出身の若者に贈られたものです。
力強い筆遣いで書かれているのは
西郷が自ら作った漢詩。
平安時代の武者 源 義家が→
前九年の役でとった大胆な行動がモチーフになっています。
西郷が好んで書いたといわれる この漢詩。
いにしえの英雄のようだと→
自分を支えてくれた若者を
たたえる思いが込められています。
こちらが その書なんですけれども。
西郷さんの書ですね。
すごい 何か筆遣いが太くて力強い感じで
いかにも西郷さんらしいですね。
(原口)敵の前でも悠然と寝たりしてる
というね 故事が。→
前九年の役の義家ですよね。
何か そういう故事を使ってるっていうのがインテリジェンスですね。
どういう意味なんですか?
その前九年の役の。
前九年の役ですね
敵と一緒に遊びに行って…
寝てるところを
寝首かかれるかもしれないのに→
平気で寝てたっていうことで敵が
かえって あっぱれというふうに→
感嘆したと。
西郷という人は…
彼は 何か漢詩の中が一番 自分の気持ちを
素直に出すような感じしますね。
だから 私は…
へえ~ 詩人。
単なる政治家だったら
多分 ああいう魅力は出ないと思います。
この書を贈られたのは 山内哲正。
西南戦争に従軍した彼は戦いの途中で 西郷のもとを離れました。
ふるさとに戻った山内は
その後 苦学して医師となり→
地域医療に力を尽くしました。
更に行政や産業の発展にも貢献したのです。
若者を そうやって
ふるさとに帰してるっていうことは→
どういった
思いからだったんでしょうかね?
弱さ?