2018/12/02(日) 01:00〜01:50 プロフェッショナル 仕事の流儀・選「宇多田ヒカル スペシャル」[解][字]
活動していたため→
日本とアメリカを
頻繁に行き来し→
急な引っ越しも日常茶飯事だった。
そんな目まぐるしい生活の中で宇多田さんは→
気持ちを押し殺す
大人びた子供になっていった。
こう記している。
そのころ 母 藤 圭子さんが→
スタジオでのレコーディング中
ふと言った。
「ちょっと恥ずかしい」とか…
それから 宇多田さんは音楽作りに没頭した。
曲や歌詞に
自分の気持ちを詰め込んだ。
両親が喜んでくれるのが
何より うれしかった。
音楽は 宇多田さんにとって→
思いを伝えられる「救い」となった。
♪♪~(「First Love」)
そして 電撃的なデビュー。
宇多田さんの人生は→
大きく変わった。
♪♪「Traveling 君を
Traveling 乗せて」
発表したアルバムのすべてが
100万枚を突破。
瞬く間に 時代の寵児となった。
♪♪「遠くなら何処へでも」
♪♪「青い空が見えぬなら
青い傘広げて」
ところが。
トップアーティストとして走り続けていた最中。
突然 活動休止宣言をする。
日本中を驚かせた27歳での決断だった。
宇多田さんは スタジオを後にし→
誰も自分の事を知らないイギリスに 単身移り住んだ。
自ら部屋を借り
スーパーで買い物をした。
音楽から離れた
初めての経験だった。
しかし
宇多田さんの人生を揺るがす→
大きな出来事が起きる。
母 藤 圭子さんが 亡くなった。
耐えがたい喪失感が
宇多田さんを襲った。
何も手に付かないまま
1年が過ぎた。
そんな宇多田さんの気持ちを
動かしたのが→
初めての子供を宿した事だった。
自分も母となり あふれ出てきた亡き母への感情。
この「真実」を
歌にせずにはいられなかった。
♪♪~
活動休止から5年。
宇多田さんは再び
スタジオに戻った。
♪♪~
♪♪「欲しいものが」
♪♪「手の届くとこに見える」
宇多田さんは これからも 歌う。
♪♪「正しいのかなんて本当は」
♪♪「誰も知らない」
3月半ば。
ニューアルバムの制作は大詰めを迎えていた。
(笑い声)
残り2週間余りであの「Ghost」を含む3曲を→
同時進行で
制作しなければならない。
この日は アルバムのタイトル曲
「初恋」のレコーディング。
ここからが 正念場だ。
宇多田は 恋の始まりとも終わりともとれる→
繊細な感情を
曲に表現しようとしていた。
♪♪~
だが。
メンバーから 宇多田が曲の中心に
考えていたピアノを抑え→
ドラムを浮かび上がらせたら
どうかという提案が出た。
♪♪~
♪♪~
演奏として
確かに この方法もある。
しかし 本当に
これが追い求めるものなのか。
突然。
大胆にも ドラムとベースをなくすと決めた。
♪♪~
迷いながらも宇多田は自分の中の真実を→
探し求め続けた。
♪♪~
だが。
まだ 迷いのただ中にある曲があった。
♪♪~
「Ghost」だ。
♪♪~