知美ちゃんは 自分で→
アイドルになりたいと思って
東京に来た？
全然違うんです。
違うの？
ホントに アイドル目指してる方に大変 恐縮なんですけど…。
私は 桃子さんのファンっていうのもあったので→
すごく憧れてはいますけども
でも 東京に出てくるって→
何か 月に行くぐらいの
懸け離れたイメージで。
ましてや
アイドルになるっていうのも→
「魔法使いになります」ってぐらい
とんでもない世界だったので→
全然考えてなかったんですけど
姉が応募したのが最初だったので。
一番最初は
私も桃子さんと同じで→
映画と その主題歌を歌うので
同時だったんですね。
で 監督さんが…。
女優になりたい歌手になりたいとか何もなくて→
しかも 得意じゃなかったので
「君は 何になりたいんだ！」って。
分かりません
何か 東京に連れてこられて→
事務所の人に聞いてください
みたいな。
へぇ～。
そうだったんだ。
私は なってから
みんな お人形さんみたいで→
ここは夢の世界でしょ みたいな。
コンプレックスがどんどん沸々と湧いてきて。
えっ あのころの洋子ちゃん
コンプレックスあったの！？
ただ歌いたい気持ちだけで
ぽつんと 「いる」って感じで。
衣装とか用意されたものを
着せてもらって→
メークも全然興味ないし。
だから それはホント一番つらかった。
最初に まず
みんなが かわい過ぎると思って。
私だって そう思ってた！
やっぱ女子としてそれは へこんだ。
私は すごく迷ったのが
事務所が厳しかったので→
挨拶はしなきゃいけないって
教えられた上に→
男性としゃべっちゃいけないって
すごく言われたんですよ。
だから 男性の先輩に
挨拶ができなくて。
でも 挨拶しなさいって→
ちょっと矛盾しててどうすればいいのか分からなくて。
例えば ジャニーズの先輩方
そうそうたる方がいらして→
おはようございますって
言っただけで にらまれたりとか。
でも 挨拶しなきゃいけない
どうすればいいの？って→
当時 迷ったことありましたね。
まあ それ以上はしゃべるなって意味なんだよね。
意外とアイドルって
逆に そういう恋愛とか→
普通の女子高生とかと比べたら
遠いところにあったのかも。
厳しかった。
携帯 ないですしね。
取り巻きのスタッフたちが
ガードしてるような印象はあった。
びっくりすることがあって→
短期大学を卒業したころに親が お見合いを勧めてきたの。
お見合いですか？
アイドルが お見合いなんて「えっ！？」って思うじゃない。
二十歳ぐらいのときですよね？
そうなの。
そのときに
写真が来て その人が写っていて。
それで プロフィルみたいなのが
書かれていて。
断られたんだけど。
えっ 桃子さん断られたんですか！？断られた！
そういうのって
先に向こうから お返事が来るの？
お会いして
両家で話したりして→
若者の気持ちも
お互いにあるんだけど→
親たちも
色々な意見 持っていて→
そのときに 有名な方っていうのは問題ないんだけれども→
できれば もうちょっと博識な…。
アナウンサーとかが良かったとか
そんなこと言われたりして。
すごいものを見ましたね。
それで お見合いに付いてきたプロフィルに→
お互いに紹介する人たちって→