2018/12/02(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 平成史 第2回「バブル 終わらない清算〜山一証券破綻の深層」[字]

今から21年前。
日本を代表する証券会社の
破綻を招いた人物が→
初めて 取材に応じた。
経営陣の指示で→
莫大な損失を隠蔽した。
バブル経済が崩壊した 1990年代。
100を超える金融機関が 次々に破綻した。
平成9年の山一証券の自主廃業は→
その象徴だった。
その後 日本は→
失われた20年といわれる
長期低迷に→
苦しみ続けることに
なった。
♪♪~
2019年4月で幕を閉じることになった平成。
平成は 私たちにとって
どのような時代だったのか。
新たな証言や新発見の資料から→
激動の30年を見つめるシリーズ→
「平成史 スクープドキュメント」。
第2回は山一証券の破綻から浮かび上がる→
バブル崩壊に直面した 平成日本の姿。
今回 長年 口を閉ざしてきた→
山一証券や金融当局の当事者たちが→
初めて その真相を明かした。
A級戦犯だ…。
法律に反するような行為も→
実際に 社命とはいえ→


やっていたことは事実…。
まあ 言ってみれば生きた心地がしない→
金融危機だったと…。
更に 破綻を招いた不正に関わった
幹部らの証言記録も入手した。
「簿外債務に触れるのは
タブーだった」。
「社長が決定したことには
逆らえないということは→
当然の認識としてあった」。
心から深くおわび申し上げます。
差し迫った危機を軽視し→
問題を先送りし続けた末の破綻。
そして その後も
同じように繰り返されてきた→
大企業の不正。
日本の組織はなぜ変わることができないのか。
当事者たちの肉声から→
名門企業をむしばんだその病理を見つめる。
♪♪~
名門企業は なぜ どのように転落していったのか?
今回 山一に自主廃業するよう迫った
旧大蔵省の官僚が→
初めて 取材に応じた。
証券局業務課長だった小手川大助。
山一を救う手だては
何一つなかったと語った。
それは 日本社会の大きな転換点となった。
日本の証券界の老舗 山一証券が→
創業100年の歴史に


自ら幕を引くことになりました。
<21年前の あの日→
私は 若手の経済部記者でした。→
思いがけず 山一証券の自主廃業の一報を
伝えることになりました>
すいません NHKなんですが…。
<2,700億円もの損失を隠蔽していた上での破綻。→
経営悪化は 周知の事実だったとはいえ→
にわかに 信じることはできませんでした>
お前さん 何なんだよ。
<自主廃業時も 24兆円の預かり資産を有していた山一は→
関連会社も合わせると
国内外に167店舗を持ち→
国際金融市場にも
大きな影響力がありました>
<日本を代表する証券会社の
エリートたちは→
なぜ 危機を引き起こし→
破綻に至るまで見過ごしてきたのか>
<経営判断に関わった
山一の歴代の社長は→
真相を語ることなく
近年 次々に亡くなりました。→
自主廃業を発表した
会見で 号泣した→
最後の社長
野澤正平さんは→
現在 80歳。→
私たちの取材の依頼に対して「もう終わったことだ」と→
堅く口を閉ざしたままでした>

<野澤社長の側近だった常務取締役 藤橋 忍さん。→
半年にわたる交渉の末
カメラの前に立ちました>
<贖罪の気持ちと→
事実を 正確に伝える責務があるという思いから→
取材に応じたといいます>
平成の幕開けと同時にピークを迎えた日本のバブル。
(一同)よ~うっ!
(三本締め)
この年末 日経平均株価は