全部　ケルヴィンが開けた穴なんです。
それから　こっちのドアも見て下さい。
もともと　かなり丈夫な木でできてると思うんですけど→
ケルヴィンが　足で蹴って

穴が開いてしまいました。
パンチしたり　キックしたりして
穴だらけです。
（パティ）赤ちゃんの時は　ごく普通でした。
今でも　よく覚えています。
おじいちゃんと手をつないで　２人で


階段を上りながら→
中国語で　数を数えていました。→
２歳になって　様子が一変しました。→
言葉を話さなくなったんです。
私を引っ張って　泣いたりわめいたりするんですけど→
何を伝えたいのか分かりませんでした。
息子は　イライラして壁に　頭をぶつけ始めました。
それから　もう　何ていうか…。
♪♪～
（パティ）病院を　いくつも訪ねました。
いろんな薬も　あれこれと試しました。
（スタンリー）薬は効きませんでした。→
でも　泳いでいる時は症状が落ち着くんです。
ケルヴィン　水から上がって。
みんな　よく聞いて。
スタートの合図で　ピストルが
パーンと鳴ったら　飛び込む。
両手は　こんなふうに重ねて。
いいね　やってみよう。
前へ飛ぶんだ。
下じゃなくて　遠くのほうへ飛ぶ。
遠くへ！
そう　行くぞ！
これは　本番で着る水着よ。
「ハンマーヘッズ」。
いい？　かっこいいでしょ？
練習の時は　着ちゃダメよ。　分かった？
いいわね。　何？
練習は　ダメ。
そう。　でも　このバッグは

練習で使っても　大丈夫。→
今から配るわよ。　大切にしてね。
（ケルヴィン）オッケー。（ヘイデン）分かった。
（マリア）なくさないで。
スペシャルオリンピックスの地区大会の日が　やって来ました。
ハンマーヘッズが　初めて出場します。
行くぞ　ハンマーヘッズ！
ハンマーヘッズ！
今から泳ぐんだ。
ああ…。
落ち着いて。　泳ぐ事だけを考える。
ああ…。
いいね？
クソ！　ごめん。
（エドウィン）みんな　こっち見て。
（マリア）１番！
（アナウンス）ただいまより　今年の地区大会を開会します。
さあ　ぶっちぎりで勝ちに行くぞ！
いい？
腕が　ちぎれるのは　やだよ。
大丈夫さ。　精いっぱい泳ごう。
腕を動かして！
あの子たちには　めったにないチャンスです。
大勢の人が見つめる中で　競い合って
今まで　できなかったような事を→
成し遂げるんですから。
２５メートルから　５０　１００　２００と一つずつ達成します。
♪♪～
（マリア）おめでとう！僕が勝ったんだ！
（マリア）イエ～イ！

みんないい？（マリア）よく聞いて。
リレーの順番は　ケルヴィン　ヘイデン
マイキー　ロビー。
ケルヴィンが　一番手だ。
頑張る。
途中で　諦めるな！
諦めない。
そう。　速く泳ぐんだ。
向こうまで着いたら戻るんだよ。
頑張ろうぜ！
行け　ケルヴィン！行け！
行け！
マイキー　全速力で行け！
しっかり　水をかいて！
来い！
マイキー　もう少しだ！
ロビー　行け！
いいぞ　いいぞ　そのまま　そのまま！
よ～し　みんな！
ワン　ツー　スリー！
（一同）ハンマーヘッズ！
本当に　よくやった。
大したもんだよ。　表彰台へ行こう。
クソ　クソ　クソ！
今　クソって言った！ごめんよ。
大丈夫。
ハンマーヘッズは　初めて出場した地区大会で　合計３７個のメダルを→
獲得しました。
ケルヴィンは　１年前に　２１歳になりニュージャージー州が行う→
就業プログラムに参加しています。