何で知らんのに適当に歌うん？◆いやいや…。
◆♪～忘れ…。
◆もうええって！
◆ミスター・アマガサキとは、
尼崎中央三丁目商店街が
企画した地元のアイドルのこと。
今年３月に行われたオーディショ
ンで星山さんは自慢の歌を披露し、
見事優勝。初代ミスター・アマガサキに
輝いているんです。



あなたがもともと
何を、仕事は…。
◆もともとは韓国料理屋、居酒屋さんを。
ＪＲ尼崎のほうで自分のお店をや
って、
２回お店をしたんですけど、
Ｊ尼のときは
忙しかったんですけど、ちょっと
こう…。
◆潰れたんやろ？
◆そうなんです。
それでもう、最後、落ち込んでね。
◆奥さんとか彼女とかいないの？
◆３年前に離婚して。
嫁さん、
関東のほうで。
商売を嫌ってたんですよ。やめてほしい、
やめてほしいって。
◆どっちかというと、
サラリーマンさんのほうがええん
や。
◆そうなんですよ。
それそれ。
◆お勤めしたほうがいいと。
◆安定してほしいって、やめてっ
て。
そういうのでちょっといろいろあ
って。
◆そうですか。
ちょっと寂しいね。

今彼女いてるん違うの？
◆そうですね…。
忙しいからね、なかなか彼女もそ
やし…。
◆おんのんかい。
◆いやいや…。
◆この男、何を言うてんねん。
◆いやいや…。
◆彼女いてるんやろ？
◆はい、いてます。
◆高校を卒業後に
数々の飲食店で修業をし、
２０年前に独立した星山さん。
１軒目の韓国居酒屋が
繁盛したことから、そのお店は親戚に譲り、
新たなお店を始めたのですが、
それが大失敗。
もともと商売に反対だった奥さん
には
三くだり半を突きつけられ、
人生のどん底にたたき落とされたのです。
◆１回店も潰れていろいろあって
から、
家もなかったんですよ。
車で２～３週間生活して、そのときに
あかん、
このままだとあかん思って。◆あなた、
韓国の人なの？
◆そうです。
三世です。

◆なるほど、それでキムチとかも、
韓国料理もやってはったんや。
◆いろんな、
本場韓国の人とかにも話聞いたり
とかいろんなのを習って、おばあ
ちゃんの味も。
◆ほんまにおいしいです。
◆コクがあるような感じで。
◆おばあちゃんにも教えてもらっ
た？
◆いつもキムチ食べて、
作業やってるのを見てたので。
◆ちょっと食べさせてよ。◆ちゃうちゃう。
◆出しますわ。
◆俺そういうの物すごいうるさいんで。
◆すみません、ちょっと簡単な…。
◆どうですか？
◆うまいねえ。
ぴりっときてるけど、
全然辛くないんや。
◆そうですね。ちょっと食べやすく。
◆これチャンジャって何でできて
るの？
◆韓国のタラ、それを塩漬けして。
◆うまっ！
◆チャンジャ、
すごくやわらかくておいしいでしょう？
◆めっちゃくちゃうまいわ！
◆やわらかいでしょう？いいところだけ使ってるんですよ。
◆ビールとかと合うわあ～！