2018/12/04(火) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝エリート街道から転職国税局員の壮絶人生▽ディズニー日帰り旅】
どれぐらい年違いまんの?◆4つです。
◆4つですか。
ご主人が上でっか?
お幾つでいらっしゃいます?
奥様は?
◆言うんですか。
◆なら、よろしいわ。ご主人は幾つですか。
◆聞いたらわかる。
◆73です。
◆73と69。
若い奥さんやな~。
ご主人、自慢でしょう、
この奥さん。◆そうです、そうです。
◆元気で。
◆立花商店街の外れにある
小林書店は、
もともと奥さんの実家。
35年前にご主人が
サラリーマンをやめ、
ご両親から引き継ぎ、
今も細々と続けています。
◆新刊とかベストセラーは、
こんな小さい店には入ってこないんですよ。
今の本屋の仕組みでは。
◆いやあ~、知らんかったわ。
◆例えば
コミックの「キン肉マン」というのが
全盛だったんです。
ほんで、
何ぼあっても売れるのに、5冊ぐ
らいしか、うちに入ってこない。
◆厳しいなあ。
◆あと追加くれと言っても、
ありません、ありません…で断ら
れる。
そういうものをもらうにはどうし
たらいいかと思ったら、そういう
コミックを出している
講談社や
集英社というところの企画もんと
いってね、3カ月先に
こんな全集出しますとか、
こんな子供の本を出しますとか、割と大きな
高額な本の説明会があった。
どんな本もそうですけど、
つくる限りは失敗できないですよ
ね。
出版社は。
こんだけの数は売らなあかんとい
うのがあるわけで、それに乗ろう
と。
3カ月先、4カ月先に出るもので
あれば、
前もって予約をとっていれば、
その日に発注かけて…。◆そういうことか!
3カ月前にもう
この本は売れるだろうというふうに自分で目ききをして、
それを一気に在庫にやる。
つまり勝負をかけるということで
すね?
◆ものによったら、
日本で1番とか2番で売らしても
らったものもあります。
◆それは全部、奥さんがやったん
ですか。
◆そうです。
◆ご主人は?
◆私はそのときに…。
◆しゃべってもよろしいねんで。
ぶるぶるじゃなしに…。
◆きっと私がしゃべるから。
◆縫いぐるみちゃうの?
◆しゃべる間がないんです。
◆人気の本ではなく、
出版社が売りたい本の中から
奥さんが目ききし、
大量の予約を確保することで
信用を得てきた小さな本屋さん。
大手出版社からは毎年表彰され、
昔は5冊しか入らなかった
人気の本も、
今では
100冊も入荷できるようになったんだそう。
◆奥さん、
これは何でんの?
◆傘ですやん。
◆いやいや、見たらわかるやん。
ちゃうちゃう。
あんたも、へ理屈言うなあ。
本の横に置いてあるの、おかしい
と思いまへんかと。
◆阪神大震災のときに、この家の
向こう側の
壁が落ちて。
雨が降ったら入って
ジャジャ漏れになって、
直すのに見積もりしてもらったら、カットしてもらっていいけど、
800万って言われて…。
ほんで、頭真っ白に。◆ほっとくわけにいかんしなあ。
◆何もかも出して、何とかやった。