2018/12/04(火) 16:47〜17:53 ten.【北方領土返還の可能性と道筋は?日露交渉の舞台裏を高岡解説】[字]


きたかというと、
一つの大きな理由はこれです。
200海里ということばがありま
す。
200海里はいろんな意味がありますが、もう簡単にちょっと申し
上げると、
お魚取っていいっていう所になりますが、
ご覧いただきます。
これね、日本政府は、
この北方領土が全部返ってきてる



前提で200海里の線をこれ、公
式に引いてます。
でも本当は今はもうロシア側に支
配されてるから、このぐらいはな
いんですよね。
事実上ね。
これは日本の主張です。でもないんですね。
ところが、これはこのエリアって
いうのは、見てください、
カニ、
サケ、
イクラ、ホタテ、昆布、全部高い
お値段で売れるものばっかりなん
ですね。
ですからこれ、
返ってくると、こういう問題につ
いてはもう北海道の方々、
大変ありがたいということなんで
す。
それからね、もう一つは70年間
調査できてないんです。
北方領土海域の地下資源。
これは石油も天然ガスもあるだろ
うといわれていますが、日本側は
一切手がつけられていないんで。
>>豊富なんですか?
>>分かりません。分からない。
しかし可能性は極めて高いと。
だからロシアが返さないんだろう
という話もあります。

>>これは国にとっては住田さん、
おっきいですよね。
>>>>経済的な問題もありますけれ
ども、やはりロシアとの関係でい
くと、
軍事基地の問題があとで出てくる
かもしれませんけれども、
やっぱりアメリカの軍事基地が置
かれると、
ロシアとしては嫌だろうから、そ
こは支持するんだろうなと思って
見ていますね。
>>今、
住田さんから軍事基地という話あ
りましたね。
軍っていうのは、もう置いたら領
土問題なんてないんだよという、
ロシアのずっと主張です。
つまり軍を置くってことは、国の
威信なんで、国家がいるんだから
もうどかないということになって
くるんですが、これね、今、よく
いわれているのは、歯舞、
色丹が先に返ってくるんじゃない
のという説もありますが、これね、
ロシア側からすると、こういうこ
といわれるんですね。
いや、日本返してもいいけど、覚
悟と準備もあるんだろうなという
ようなことをやっぱり聞かれるわ

けですね。というのは、やっぱり
返してもらうということは、つま
り主権、日本の国家としての権利
をちゃんとその日から、直ちに示
さないとだめなんですね。
一例を申し上げます、どうぞ。
海上保安庁です。
つまり自衛隊がいきなり行って、
軍として守るということはなかなか難しいですから、
今もそうなんですが、
両方の国境警備隊ね、
日本でいくと海上保安庁になりま
すが、これが現実です。
ここは第1管区、
第1管区というのは海上保安庁の中で北海道全域なんですね。
北方領土の担当は根室で、今4隻
だけ。
しかしさっき申し上げたように、
国後だけでも沖縄より大きいのがいる。
で、もう一つの例を挙げると、第
11管区、これは沖縄ですが、尖
閣諸島を警備してます。
専従だけで16隻、
応援入れたら31隻態勢です。
ということになると、これ、北方
領土が全部返ってきたとすると、
これぐらいの準備を、じゃあ船、
いつまでに造るんです?
海上保安庁のその職員、どうする
んですか。