2018/12/06(木) 08:15〜09:55 あさイチ「JAPA−NAVI 実録!なまはげ/男鹿半島」[字]


飾っていたんです。
しかし抗がん剤の治療の影響で
髪が抜け落ちてしまいました。
しかし、お母さんと娘は
暗くなることはありませんでした。
ウイッグなどいろいろな
おしゃれを楽しんだり
ユーモアを交えた会話を
したりして
お母さんががんになっても楽しく
暮らす様子が描かれているんです。
実際に、こうした絵本を使って
娘とがんについて話した
親子を取材しました。
すい臓がんを患う関直行さんです。
妻の美穂さん、9歳の咲穂ちゃん
1歳の隼理君の
4人で暮らしています。
去年、がんが再発。
フルタイムで働きながら



週1回の抗がん剤治療を続けています。
関さんにとって気がかりなのが
長女の咲穂ちゃんのこと。
小学3年生となった今
がんのことを詳しく伝えておきたいと考えています。
咲穂ちゃんに、がんを伝える
きっかけにしたいと
持ち出したのが
「ママのバレッタ」でした。
関≫抗がん剤って
がんをやっつけるけど
髪の毛も抜けちゃうんだ。
それからママが
もともと人間に髪の毛なんて
生えてなきゃいいのにって
おかしなこというから
世界中の人がつるつる頭なとこ
想像してちょっと笑っちゃった。
珍しく、咲穂ちゃんのほうから
関さんのがんについて
質問が出ました。
咲穂ちゃんは
気になっていたことを聞きました。
抗がん剤の副作用で
手足のしびれに悩まされていた関さん。
その関さんのことを咲穂ちゃんは
想像以上によく見ていたのです。
近江≫あんなふうにパパが
説明してくれると
お嬢さんたちも

きっと幸せですよね。
藤井さんは今の親子の会話を
どうご覧になりましたか?
藤井≫関さんの伝え方が
とても上手だったなと思いました。
がんになって抗がん剤を
しているんだけれども
治すのが難しい。
でも新しい薬が出てきて
それを使って一生懸命治していく
からということを伝えられている。
そしてお子さんのほうが
手が痛くてしびれがあって
手が洗えないんじゃないか
ということを
おっしゃってましたけれども
子どもさんのほうもよくお父さんのこと見られていたということを
すごく感心しましたし
お話をしたことで
一緒にどういうふうにやっていく
のがいちばんいいかを考えていこうと思うと、最後に
おっしゃっていましたけれども
やはりそこで、みんなが
同じ思いを共有できた
同じところに向かって
これからいけるのかなという
印象を強く持ちました。
魚住≫ただ関さんも
あのやり取りに至るまで
いつどのタイミングで話したら

いいのか相当悩んだそうなんです。
あのやり取りをしたあとも
この先また治療方針とかをどう
子どもに伝えるのか
悩みは尽きない。
子どもに伝えるのは難しいという
ことなんですよね。
子どもとがんについて話すときの
注意点があれば教えてください。
藤井≫やはり年齢ですね。
お子さんの年齢がどれくらいかに
よってことばを少し選ぶとか
伝え方を考えないといけないと
いうところがあるのと。
あとはタイミングだと思います。
この世代のお子さんたちは
イベントが多かったりします。
例えば受験を控えていたりすると
受験が終わるまでは絶対に伝えないというふうに
言われていた方も