増えているって知っていますか？
治療を続けながら
子どもとどう接すればよいのか
悩みを抱える親は
決して少なくありません。
子育て中のがん患者が集まる会に
お邪魔しました。
参加者は
思うように子育てができない
もどかしい気持ちを


打ち明けました。
この会では、自由に
日々考えていることをつづり
情報交換できるメンバー専用の
サイトを立ち上げました。
２年間で利用者は増え続け

この春から、１０００人近くが新たに登録しています。
こうした
患者どうしのつながりに
支えられているという人を
訪ねました。
前田美智子さん。
希少がんである神経内分泌がんが子宮に見つかり
ステージ４と診断されています。
前田さんにがんが見つかったのは４年前。
長男の理玖君を
出産したばかりでした。
育児をしながら、手術や
抗がん剤治療を続ける生活が
始まりました。
抗がん剤の副作用で
体のあちこちに
不調を感じるようになります。
気持ちの面でも起こる浮き沈みは
周囲の人に、なかなか理解してもらえないこともあります。
やがて、人と会うのも嫌になり
家に引きこもりがちに
なっていきます。
そうした中偶然ネットで見つけたのが
キャンサーペアレンツの

サイトでした。
さらにインターネットならではの
メリットもありました。
がんの種類や子どもの年齢など
さまざまな条件をつけて検索できるため
同じ悩みを持つ人と
出会える可能性が高くなります。
ある日、前田さんは
こんな悩みを打ち明けました。
「昨日は久しぶりに
親友に会ってきました。
春には第二子が産まれるんだけど
女の子だそう。」
「いいなぁ。
順風満帆だなぁ、なんだろうなこの違い。
私も２人欲しかったから。
ボソッと心の声です。笑」
すると、すぐにこんな返事が…。
「わかります。
私も歳を離して産もうかなーと
ボンヤリ考えていたら
コレですよ。笑
でも２人いたら、
夫はもっと大変だったので
息子１人でちょうどよかったかなとも
今は思っています。」
先週から再び抗がん剤の投与が始まった前田さん。
治療の日々はこれからも続きます。
近江≫勝村さんどうご覧になりましたか？
勝村≫本当に大変な状況に

ある中で
１人ですべてストレスを
抱えていたのが
同じように苦労なさっている
人たちと共有できるというのは
すばらしいことだなと思いますね。
近江≫その辺りについて
専門家にも伺います。
実際にがん患者の相談サポートにあたっている
国立がん研究センター中央病院の
看護師・藤井恵美さんです。
よろしくお願いします。
子育て中のがん患者の方は
やはり忙しかったりもして
なかなか悩みを共有できる人を見つけられないものですか？
藤井≫この子育て世代の患者さん
たちというのはとても役割が多い
というのが１つ特徴になっている
かなと思います。
親であり、そして夫であり
妻であり。
仕事を持っていらっしゃる方も
いたりとか
学校の役割をしていたりとか
そういった中でなかなか時間を
作るということが難しい世代
なのではないかと思います。
ですので相談窓口に
なかなか行きにくい
どこに相談していいのか