2018/12/08(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「太陽と人類 すべては太陽から始まった」[二][字]
アメリカへも渡りました。
それは ほんの数世代の間に
起きたことです。
人類の体の進化 地球規模の環境変化→
より広範囲への人類の移動。
それらすべてを導いたのは 太陽でした。
こうして 人類の祖先は→
およそ1万年前に
各地で定住生活を始めたのです。
♪♪~
天体物理学者の ヤエル・ナゼは→
古代の人々が 天文現象を→
どのように理解していたかを調べています。
(ナゼ)はるか昔のことを探るのは
簡単ではありませんが→
先史時代から 人々が 太陽を
観測していたことは分かっています。
その証拠と言えるのが
巨石建造物の遺跡です。
古代文明において 既に 人類は
太陽の観測を行っていたのです。
古い神話には 太陽の明るさやパワーを→
世界の始まりに結び付けるものが数多くあります。
人々は 太陽を あがめ始めたのです。
(ナゼ)なぜ 人々は太陽を あがめたのでしょう?
理由は いくつか考えられます。
第一に 太陽は生命の源です。
太陽なしには 生物は
生きていくことができません。→
また 知識の源でもあります。→
時間や空間について認識するため天体や太陽を観測したのです。→
さらに 太陽は 毎日 沈んでは
また昇る 不滅の存在です。→
そのために 人間より優れていると
思われたのでしょう。
太陽の強力な光も 重要な要素です。
大昔の人々にとって 光は 容易には手に入らないものだったからです。
そして 太陽が 私たちの
頭上にあるということも 重要でした。
上から人々を見下ろすということに
意味があったのです。→
太陽は 人類を支配している ゆえに
神を思わせる存在だというわけです。
太陽を神格化した
最も象徴的な文明は→
古代エジプト文明です。
「太陽神ラー」は宇宙の創造者とされました。
(ラブリ)古代エジプト文明では
人々が 太陽の力を→
何よりも重要視していたことが
知られています。
古代のエジプトの人々は
太陽なしには→
光も生命も存在しえないことを
理解していました。
だから 太陽に 宗教的な世界観を
重ね合わせたのです。
♪♪~
(ラブリ)エジプトの王であるファラオは→
太陽の化身として
同一視されていました。→
太陽という強力な存在を→
王は 自らの権力のイメージに利用したのです。→
太陽によって
王を暗示させるという方法は→
時代とともに
より緻密になっていきました。
中でも 第四王朝は
最も重要な段階と言えます。→
大ピラミッドが建造された
第四王朝では→
ピラミッドは
それ自体が太陽のシンボルでした。→
さらに この時代 ファラオを公式に→
「太陽神ラーの息子」と表すようになりました。
♪♪~
太陽は 常に 古代エジプト文明における主要な神であり→
太陽のイメージは 王の権力を
正当化するものとして利用されました。
太陽崇拝を通じて 人々は
太陽についての理解を深めていきました。
太陽の観測は
人類最古の科学の一つであり→
そこから得られた知識は
計り知れません。
♪♪~
(ナゼ)太陽を観測していると→
太陽が 毎日
同じ動きをしていないことに気付きます。
太陽の昇る位置は
春分の日以降は北東寄り→
秋分の日以降は 南東寄りになります。
また 正午に太陽を見るとその高さは季節によって違います。→
その発見から 重要な時を
定められるようになりました。
冬至や夏至 春分や秋分といった
季節の重要な節目です。
春分と秋分は 太陽が真東から昇り
真西に沈む 唯一の日です。
太陽を観測することで 人々は→