2018/12/09(日) 20:00〜20:45 西郷どん(46)「西南戦争」[解][字][デ]


集まれ。のう。
中の者も集まってくいやい。 よいしょ。
ほあ もっと こっち来んか。
おはんら ほんのこて よう戦った。
じゃっどん ここまでじゃ。
おいたちは 今こん時をもって 解散する。
先生 ないごて そげなこつを…。
今日のように おいたちに味方してくれる

民が まだまだおいもす!
おいたちの行くところ行くところが
戦場となる。 切りがなか。
おいたちは 今日頂いた
握り飯の礼すら できん。
もう東京へは行けん。
皆 分かっちょっじゃろが。
生きたか者は 降伏してでん生きろ。
死にたか者は 死にやんせ。
皆 自分の欲するところに従ってくいやい。
♪♪~
<その夜 父は


自分自身に区切りをつけるように→
軍服を燃やしました>
(荒い息遣い)
久武様。
やっと追いついた。
糸!
すんもはん 来てしまいもした。
母上…。
糸さぁ!
菊次郎さぁ…。
生きちょってくれて よかった。
(菊次郎)母上 泣かんでくいやんせ。
脚は片方なくしたどん こいで まだまだ→
父上のそばにおられもす。
そげな体で まだ戦う気ですか?
はい。
もうよか 菊次郎。病院ち書いてある所におれば→
政府軍も手出しはせん。
おはんは 母上と熊吉と ここに残れ。
んにゃ…→
父上は申されもした。
自分の欲するところに従えち。
父上と一緒に… 死にもす。
ほうじゃ… おいも!
おいも行っど!
降伏なんぞ できもはん!
ほうじゃ。 死ぬのは怖くなか!
ほうじゃ おいも行っど!
なら~ん!
おはんらは ならん!

(桐野)ほうじゃ。 おはんらのような若い者が→
おいたちと道行きを共にするなんぞ
100年早か。 足手まといじゃ。
おはんらの頭には
新しかこつが詰まっちょっ。
おはんらは投降せい。
生きてこいからの日本国をつくってくいやい。
こいは命令じゃ。
菊次郎。
菊次郎!
母上や弟たちのこつを頼んだど。
はい。
♪♪~
糸 菊次郎のこつ頼んだど。
はい。
もう 行かんにゃならんとですか?
政府軍が そこまで迫っちょっち知らせが入った。
こいが 最後じゃ。
嫌です。
糸。
ほんのこて…こいが最後なら 言わせてくいやい。
何でも言え。
文句なら いくらでん聞く。
おはんには
苦労ばっかい かけてしもたのう。
私の望みは… 一つだけ。
ないな?
旦那さぁが…→
西郷隆盛じゃなかったらどんなによかったか。
吉之助さぁが ただのお人じゃったら→

どんなによかったか…。
♪♪~
<今宵は ここらでよかろかい>
チェスト~!
おいが死ねば 日本国中の士族たちは→
ようやく
別の生き方を見つけようとすっじゃろう。
おいの死と共に
新しか日本が生まれっとじゃ。
吉之助さぁ!
西郷軍と熊本鎮台との武力衝突により始まった→
西南戦争。
熊本鎮台救援のため 南下する政府軍を→
西郷軍は田原坂で迎え撃ちます。
一日に 32万発もの銃弾が飛び交ったといわれ→
当時の銃弾が今も発掘されています。
抜刀隊の投入により→
17日間に及んだ激戦に
終止符が打たれました。
野戦病院の一つ 延寿寺には