2018/12/09(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル シリーズTOKYOアスリート第2回▽体操男子 新星たちの闘い[字]
多くの種目を得意とする選手が求められると。
この3人がですね その期待を担う
オールラウンダーの選手なんですよね。
この3人が活躍しないと 団体の金メダルは→
ちょっと難しいと いわれてるんです。
まずですね
そんな日本の体操界を背負う→
新世代の才能を
私 取材してきました。
日本のホープとして期待される3人が
所属しているのは→
数々のメダリストを輩出してきた
順天堂大学 体操競技部。
(一同)こんちゃ~す。
引っ張るのが キャプテンの萱 和磨22歳だ。
萱は 今 日本代表の中で
大きな役割を担っている。
6種目 全てをこなす オールラウンダー。
中でも 対照的な2つの競技→
強じんな筋力が必要な つり輪と→
柔軟性を要する あん馬を得意とする。
筋肉は
つけ過ぎると→
柔軟性が
奪われるため→
両方を強みにできるタイプの
選手は→
これまで 日本にいなかった。
あ~ そうか全く違う筋肉をつけなきゃ。
大変だな。
更に 萱は ミスをほとんどしない。
まさに 失敗しない男だ。
そして 今 最も急成長を見せているのが谷川兄弟だ。
裸でやるんだ…。
ねえ~。
「谷川 翔 順天堂大学」。
弟 谷川 翔の実力が発揮されたのが→
今年4月の全日本選手権。
11連覇が懸かった内村航平。
その絶対王者に→
同世代の若手選手たちと挑んだ。
(実況)
まあ こういった世代がまとまって→
内村に ぶつかっていくという大会にも
なっていきますね。
(解説)そうですね。
体操は 技の難度を評価するDスコアと→
技の美しさを示すEスコアの合計点で→
競い合う。
Dスコアは 技の難度が1つ上がると→
0.1ずつ加算される加点式。
しかし 近年 トップ選手たちの技術が
きっ抗しているため→
差がつきにくい。
一方 Eスコアは 10点からの減点式。
姿勢や着地の乱れなど
ミスが少なければ高得点が稼げる。
勝敗を分けるのは Eスコアだ。
(実況)おっと…。
この大会 Eスコアの高さで
弟 翔は 他を寄せつけなかった。
この着地…
落下のリスクが高く 特に減点されやすいあん馬。
わ~ すごい。
だが 翔は 美しい開脚姿勢を保ちながら→
前後左右 自在に旋回する。
(解説)倒立に入っていってそして 下ろします。→
非常に いいと思います。
6種目ともつま先まで神経の行き届いた→
減点の少ない演技。
すごいですね。う~ん。
キング 内村を
Eスコアで ほぼ全て上回り→
史上最年少王者に輝いた。
「谷川 航 順天堂大学」。
そして 兄 谷川 航も また
高いEスコアを誇る。
(拍手)
それは 跳躍の高さと 完璧な着地。
お~!
すごすぎる。
(拍手)
(実況)止めてみせました。
中でも 得意の跳馬では→
Dスコアが高い 世界屈指の大技でEスコアも高得点をたたき出す。
(実況)ピッタリと止めて ガッツポーズ。
それじゃあ 行ってみましょう。
<谷川兄弟の美しい体操の秘密を
探るべく→
私 南原が
順天堂大学を訪ねました>
<兄 航選手の大技
前方屈身2回宙返り ブラニク>
うわ~!
お~。
(拍手)
すげえ~。
<今回 私たちは
東京大学の研究チームの協力を得て→
美しさの秘密を徹底解析しました>