2018/12/16(日) 15:55〜16:45 NHKスペシャル選 大アマゾン 最後の秘境(3)緑の魔境に幻の巨大ザルを追う[SS][字]


はるかに大きいというモノス。
写真から
体長を測り直した研究者がいる。
注目したのは モノスが座っている箱。

箱は 当時 石油缶を入れるために規格化されたもので→
高さは 40センチほどだったという。
モノスの座高はおよそ 箱2つ分。
立ち上がれば 背丈は
130センチほどになり→
随分と大きい。


モノスは 既に知られたサルなのか?
それとも 未知の巨大ザルなのか?
新たな謎が浮かび上がってきた。
南米には いないとされる
巨大ザル。
だが 興味深い事実がある。
それは 極めて意外な場所で発見された。
巨大な洞窟だ。
洞窟の全長は 120キロ。
発見場所は
入り口から1キロ入った所。
奥に進むにつれ
徐々に空間が狭くなっていく。
歩き始めて3時間。
畳4畳ほどの空間が現れた。
見つかったのは巨大なサルの化石。
1万5,000年以上前のものである事が分かった。
ウーリーモンキーと比較すると
差は歴然。
推定体重は 28キロ。 およそ3倍だ。
頭からお尻までの長さは 70センチ。
チンパンジーに迫る大きさだ。
南米には かつて巨大ザルが生息していたのだ。
未知の巨大ザルを探す旅。
取材を始めて 1か月が過ぎた頃→
衝撃的な情報が舞い込んできた。
なんと モノスのような巨大なサルが今も目撃される地域があるという。
現場は とある湖の周辺。
最寄りの町から 船で7時間もかかる小さな村だ。
取材班は すぐさま

現地に急行した。
まず 目撃者を捜し出し
話を聞く事にした。
知られているサルの
見間違いではないか。
写真を見せながら慎重に確認する。
いいえ。
こんな感じ。 そう こんな感じ。
巨大ザルに実際に触った住民もいるという。
その後 彼は サルの死体を担いで
運んだという。
プルルルル…。
ルルルル。
目撃者の案内のもと
巨大ザルが住むという森に向かう。
迷路のような支流。
目的の場所は 集落から30キロほど奥地に入った所にあるという。
♪♪~
現場の森。
サルが好むという ヤシの木が
至る所に生えている。
村人が 何かの気配を察知した。
巨大ザルか?
残念。 ウーリーモンキーだった。
再び 緊張が走った。
巨大ザルの声がするという。
その時。(鳴き声)
風が吹くような音…
これが鳴き声だという。
(鳴き声)

その声の部分だけを切り取ってみた。
(鳴き声)
声のした方角に全神経を集中させる。
♪♪~
しかし その日巨大ザルが現れる事はなかった。
♪♪~
それから しばらく雨季が終わり 乾季が到来した。
川の水位が急速に下がり始めた。
こうなると現場に近づくのは 至難の業だ。
取材班は 一旦 調査を中断。
再チャレンジを目指し現地を離れる事にした。
巨大ザルの正体は 何か。
アマゾンで録音した鳴き声を検証してもらう事にした。
訪ねたのは
岡山理科大学の小林秀司博士。
ブラジルで新種のサルを
発見した経験も持つ。
(鳴き声)
(取材者)ちょっと 不鮮明ですもんね。
博士が注目したのは
サルが目撃されている地域。
数々の具体的な目撃証言。
ほかのサルとは違う鳴き声。
あの森には 何かがいる。
アマゾンに 再び 雨季がやって来た。
(遠雷)
未知の巨大ザルを求めて。
調査を再開した。
今回は 前回と同じ森の中にベースキャンプを設営。
長期戦を覚悟で