2018/12/16(日) 15:55〜16:45 NHKスペシャル選 大アマゾン 最後の秘境(3)緑の魔境に幻の巨大ザルを追う[SS][字]


巨大ザルの撮影を目指す。
更に
新たな興味深い情報を入手した。
情報提供者のジャクソン氏。
子どもの頃から ここで暮らし森を知り尽くしている。
巨大ザルが集まる特別な場所を

知っているという。
森を歩く事 およそ1時間。
シ~。
目的地が近いようだ。
何か いないか慎重に近づいていく。
森の中に突如として現れた
泥の地面。
ここが
巨大ザルが集まる場所だという。
実は 同じような場所が
別の地域でも確認されている。
ホエザルだ。
泥に含まれる塩分などをとっていると考えられている。
こうした場所は 塩場と呼ばれ→
動物が ミネラルを補給するための欠かせない場所だ。
ここにも 爪で
ひっかいたような跡が残っている。
取材班は ここに
無人カメラを取り付ける事にした。
角度を変えて 5台のカメラをセット。
更に 今回は 複数のチームに分かれ別々の作戦で探索に挑む。
作っているのは 水に浮く撮影台。
それを巨大ザルが好むという果物の木の近くに設置する。
ひたすら 忍耐あるのみの


待ち伏せ作戦だ。
こちらは カヌー部隊。
川や浸水林を縦横無尽に動き回りサルを探す。
移動距離は 一日20キロを超えた。
そしてジャングルを地道に歩く 徒歩部隊。
目撃情報があれば
どこにでも急行→
巨大ザルの発見を目指す。
しかし 調査は 困難を極めた。
取材班を苦しめたのが
ジャングルに潜む吸血性のダニ。
数が尋常ではない。
突然のスコールに撮影を阻まれるのは日常茶飯事。
(雨の音と雷鳴)
すかさず即席の屋根を作って やり過ごす。
雨が降ると サルも動かなくなる。
♪♪~
成果の得られない日々が続いた。
そういう中でも驚きの発見があった。
ヤシの木の上
太いしっぽのサルが座っている。
立派な顎ヒゲのようなものを
蓄えている。
ヒゲサキと呼ばれる 珍しいサル。
個体数が少なく生態が謎に包まれたサルだ。
夢中になって
ヤシの実を食べている。
まるで 宇宙人?
実に奇妙な顔。
これまで 野生のヒゲサキを捉えた

映像は ほとんど知られていない。
アマゾンには まだまだ
えたいの知れないサルたちが→
潜んでいるのだ。
塩場に 無人カメラを設置しておよそ1か月。
映像を確認してみる事にした。
奇妙な動物が現れた。
バクだ。
夢を食べるという伝説で知られるあの動物だ。
貪るように 泥を食べている。
こちらは…
ふだんは 川で暮らしている。
塩場に集まるのは 極めて珍しい。
予想外の動物も映っていた。
肉食獣のピューマだ。
塩場に集まる動物を狙って
やって来たのだろうか。
♪♪~
多くの動物が塩場を利用していた。
だが 巨大ザルの姿を
確認する事はできなかった。
幻の巨大ザル。
その正体をつかめないまま→
じりじりと時間だけが
過ぎていった。
♪♪~
そんなある日 別の村から→
新たな巨大ザルの目撃情報が
飛び込んできた。
サルを目撃したのは

つい最近だという。
早速 現場の森に向かう。
♪♪~
ガイドが サルの痕跡を見つけた。
よく見ると 果物の食べかすがあちこちに落ちている。
サルは まだ近くにいるはずだ。
♪♪~
(鳴き声)
その時だった。
(鳴き声)