2018/12/17(月) 18:15〜19:00 ten.【どうなっten!?元官僚岸さんの辛口(秘)解説】[字]


ています。
そこで、

大もめの臨時国会の結果、
本当に日本は大丈夫なんですか?
>>きょうの解説は岸さんです。
よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。
>>この臨時国会、
まずはこちらです。
改正出入国管理法が可決・成立し
ました。
>>外国人の単純労働者の受け入
れを増やそうという法案なんです
けれども、正直言いまして、
やっぱり議論が荒っぽかったのは事実なんですね。
つまり、外国人の受け入れを増や
す、これは方向は全く正しいんで
すけれども、例えば、
5年間で最大35万人を受け入れますと。
この数字は、受け入れる産業の側


の、
企業の希望を足し合わせた数にす
ぎないんですね。
でも本来、
外国人の受け入れ、
移民政策っていう観点で考えると、
これ、大きな政策の転換ですから、
じゃあ、歴史の大半を単一民族で
過ごしてきた日本では、
どういうケースで増やしていくの
がいいの科ですとか、将来、
AIとかロボットで労働を代替で
きるのは、
どれぐらい済むのかとか、
いろいろな方向で考えて、長期的な方向性を出すべきだったのが、
5年先しか示していない。これ、
当然不十分なわけです。そういう意味でいえば、方向性は
正しいのに、
結果的に議論が荒っぽかったというのは残念ではあるんですね。
>>確かになんか急いでいる感じ
はするという批判は、奥野さん、
多くありましたね。
>>急ぎすぎちゃいますか?なんかいわゆる5Gとかね、イン
ターネットがもっと普及してきた
ときに、AIが普及してきたら、
人いらなくなってくる時代がもう
すぐ、目先にあるような気もする
んですよ。
>>もう10年後ぐらいにそれが始まっておかしくありませんから。
>>じゃあ、

いっぱい来た人はじゃあ、今度どうするんですかとなりますよね。
>>だから、しっかりした、将来、
どういう方向になるのかっていう、
いろんな要素を勘案して議論しな
いといけないのに、短期間で法律
を作っちゃうと、
こうなるという典型ではあるんですね。
>>さらにはこの詳しい制度も省
令で決めると。
>>これもちょっと残念なのが、
省令ってあまり聞きなれないと思うんですが、国が決まりを作る場
合には、法律、政令、省令ってあ
るんですね。法律は国会で議論し
ます。
省令というのは、実は法務大臣が
OKすれば、それで作れるんです。
真ん中の政令というのは、閣議決
定が必要なんです。
ですから、
この出入国在留管理庁とか、いろ
んな大事な制度の部分ですから、
本来は政令でもよかったんですが、
省令というのは、
権限を下に下ろし過ぎだよなって
いう面はありますよね。
>>さらに、臨時国会で可決・成
立したのがこちらです。
改正水道法が可決・成立しました。
>>これは要は、今、基本的に水
道の運営っていうのは、自治体で

運営をしているんですけれども、
それを企業が運営できるようにし
ようということで、まず方向は正
しいんです。
つまり、自治体で経営していると、
市町村ですと、供給区域が狭くな
っちゃって、
かつ水道管がだいぶ老朽化をして
おりますので、今後、
維持管理を考えると、いろんなコ
ストがかかる。
民間の効率的な手法を入れようと
いうのは、非常に正しいんですけ
れど、問題は、
やっぱりこれも臨時国会の短い期間で急いで作っちゃっただけに、
それで水道の料金がとめどもなく
上がるんじゃ
ないかとか、外資系の企業が入っ
たら、
地元よりもてめえの儲けを優先す