2018/12/17(月) 22:00〜22:45 プロフェッショナル 仕事の流儀「生老病死、四苦に立ち向かう〜僧侶・��橋卓志」[解][字]
5月6日午後9時過ぎ。均さんは 自宅で 亡くなった。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋は その日の深夜 駆けつけた。
均さんは 久美子さんの腕の中で亡くなったという。
(鐘をつく音)
葬儀は 3日後の5月9日と決まった。
それは くしくも [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋が
住職を引退する日の1日前だった。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋は かつて均さんの家が経営していた
温泉旅館の一部を移築した建物にいた。
均さん家族も 長い休みの度に来ていた
思い出深いこの場所で葬儀を行う。
祭壇に選んだのは
均さんが長年愛用していた机。
この机に 遺影とキャンドルを飾る。
妻 久美子さんもやって来た。
今回[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋は 亡くなった人の物語を描く
あの映像制作を行わない。
そのかわりになるものを
均さん自身が用意していたからだ。
それは 子どもたちのために選んだ本が
並べられた この書棚だ。
図書館司書だった均さんは→
本につづられた物語にこそ人の心を癒やす力があると話していた。
子どもの成長に合わせて
上に行くほど難しい本を並べ→
大きくなったら読んでほしいと
願っていた。
この書棚は 自分の人生そのものであり
ここに来れば いつでも自分はいる。
だから安心してほしいという→
子どもと久美子さんへのメッセージだった。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋は 均さんのことを思い出していた。
物語が 人の心を癒やし強くすることを信じてきた者同士。
明日の葬儀で 何をすべきなのか。
告別式が始まった。
(読経)
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋が考えていたこと。
それは 今では顧みられることの少ない
仏教の葬儀が持つ物語性を→
前面に押し出した葬儀だった。
葬儀もまた 一つの物語だ。
この世からあの世への旅立ちを描く物語。
その物語の力で 久美子さんと子どもたちを 励まそうとしていた。
(一同)羯諦羯諦…。
(読経)
般若心経。
そして 均さんを乗せ あの世へ向かう舟をつないでいる綱を切ると語った。
喝!
♪♪~
葬儀後 久美子さんは
人目をはばからず 泣いた。
そして こう言った。
♪♪~(主題歌)
♪♪~
住職として 最後の葬儀を終えた[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋。
その後向かったのは 東南アジアの仏教国。
日本以上に 仏教が人々と社会に根づいている タイ。
ここで 僧侶として もう一度学びたい
そう考えている。
仏教とは 僧侶とは。
問い続ける[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋の物語は 続く。
坊さんという 一種の その宗教的な
特権に頼るのではなく→
一人の人間として
視点と立脚点を 社会に置く。
そして その社会にあふれる
さまざまな苦しみを 緩和・解消していく。
それが坊さんだと そんなふうに思います。
2018/12/17(月) 22:00〜22:45
NHK総合1・大阪
プロフェッショナル 仕事の流儀「生老病死、四苦に立ち向かう〜僧侶・��橋卓志」[解][字]
仏教界の革命児、僧侶・��橋卓志。100人いれば100通りの送り方があると、手作りの温かな葬儀を創り出す。最愛の夫を失った妻にどんな葬儀で向き合うか、挑戦が始まる
詳細情報
番組内容
「仏教界の革命児」と呼ばれる、僧侶・��橋卓志。100人いれば、100通りの送り方があると、手作りの温かな葬儀を創り出してきた。��橋の葬儀は、「聞き取り」で始まる。故人の人生を遺族から聞き、音楽と写真を駆使して短い物語にまとめる。物語には、人を癒やし強くする力があるという。そして、��橋に末期がんの40代の男性から相談が寄せられた。心配は、妻。最愛の夫を失う妻にどんな葬儀で向き合うか、挑戦が始まる。
出演者
【出演】僧侶…��橋卓志,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化