2018/12/19(水) 15:50〜17:53 ten.【判決速報!寝屋川中1男女死亡事件】[字]
感情論でいうたら、時間かかりすぎでしょって思ってしまいますね。
>>そういった状況証拠を重ねて、
2人の殺害を若一さん、
認めたということになりますね。
>>そこがやっぱり一番問題ですね。
客観的に見ていきますとね、
どこで殺したかということも分かりません。
いつ殺したということも分かりま
せん。
実際にどういう方法で殺したかも、
死因が、
それもはっきり分からないですね。
だから殺人罪を構成する非常に中心軸の部分が、客観的にいえば、
非常に弱いことは事実なんです。
ただこれ、1審ですから、裁判員
裁判ということでね、
今の増田さんの感じ方じゃないですけど、たくさんの方はやっぱり、
そういう、
この事件に対して受け止め方をすると。
この被告の不誠実さというのはも
のすごく感じるものですから。
だから極めて当然の判決のように
感じますけれども、これは本当に
プロの、
要するに司法の専門家がずっと突き詰めていったら、
死刑じゃなくて、その手前、
例えば、
その終身、
無期ですね。あるいは有期刑、最長のぐらいで、
2審、
そういうふうに変わる可能性も十分あると思います。
>>そして3つ目ですね。
>>責任能力も争われていたんで
すけど、これも検察の主張のとお
り、責任能力はありだと裁判所は
判断しました。
その根拠としたのが、やはり当日
の行動で粘着テープを購入してい
たり、そして交際相手のLINE
に、すぐに2分ほどで返したりで
すね、状況に置かれた行動を取っ
ていると。なので突然、この犯行
のときだけ行動が制御できない状
態にはならないんじゃないかとい
うことで、
責任能力は完全にあると判断しま
した。
>>つまり山川さん、すべてにお
いて検察側の主張を認めた形にな
りますよね。
>>そうですね。
やはり今回の事件が、
何が起きたのかということを、どこまで解明できたのかということ
が、大きな疑問として残るんです
ね。
どちらが先に殺されたのか、
殺害したのかっていうのがはっきり分かっていないと。
2人目を口封じのために殺害した
と、これはまあ、
理屈としては分かるんですけれど
も。
じゃあ、どちらが先で、
どちらとなんらかのトラブルがあったのか。
男の子、女の子、
それぞれ違うわけですから、
同じ理由ということではないと思
うんですね、
そこが全くこう、
解明できなかったということは、これ、
事件の全体像が見えてないという
ことにもなるので、
非常に結論は市民感覚としては納
得できるんですけれども、
これが刑事裁判として非常にいい
審議ができたのかということにな
ると、
いろんな議論がやっぱり残っていくんじゃないかなという判決だと
思いますね。
>>ではその死刑に至った理由な
んですが、こちらですね。
>>そうですね。
きのうもお伝えしましたが、
死刑というのは究極の刑罰なので、
本当に慎重に検討しないといけな
いというところで、それぞれが認
められたんですけど、
それが死刑なのかどうかっていうのは、
かなり慎重に検討されたみたいな
んです。
その中で、重視したのが、
やはり中学1年生という、
2人の子どもが亡くなっていると。
この2人の子どもを出会ったその日に殺害しているというところは、
まれに見る重大事案なんだという
ふうに判断しました。
大人は子どもを守る立場ですので、
声をかけた山田被告は、
無事に帰さなければならないと。
それが普通なんですけれども、今回、殺害に至ったということは、
非難の度合いが非常に高いという