がたい音です。
これ、いくらでした？
＞＞１万ぐらいです。ネットで買ったんで。
これは割合３万近く。

＞＞３万近く。
違うね。
＞＞全然違うんですよ。
＞＞違う、
違う、違う。あっ、
これまた違うね。


＞＞うぉんうぉんっていうのはどれやったかな？
＞＞奥さんも結構好きですね。
結構好きですね。
材質はどれも銅とスズの合金。
形状が全く同じでも、
厚みで音色が異なることに最近気
付いたのだそう。
さて、ざっと釣り鐘を知ったとこ
ろで、本題です。
お父さん、
もう音はいいです。
もう。
そこで今回は。
＞＞人間国宝さんが作ったという、
三越で１００個限定で、
１つ１００万円で。
＞＞１００万！
そんな釣り鐘があったんですね。
＞＞あったんですね。＞＞人間国宝ですもんね。
どんどんどん。
あっ、重たいね。これは重たいですね。
人間国宝が作ったという釣り鐘と
は果たして。
これはお宝。
もともと１００万だったわけでしょう。
＞＞これなんです。
＞＞鋳金工芸作家、
香取正彦さんは、広島の平和の鐘
や、延暦寺など、
日本各地のぼん鐘を１００以上手

がけてきた重要無形文化財保持者。
その香取さんが晩年製作したのが
こちらの喚鐘。
４０年前、三越百貨店にて１００
個限定で販売されたもの。
これを半月前、ヤフオクで見つけ
た堀内さんは、１５万円で落札し
たのです。
ところが。
＞＞わくわくしながら。
＞＞わくわくしながらね。
＞＞たたいたんですけれども、も
う、なんていうんか、
自分では想像もしてなかったよう
な軽い音って言うんか。
形からしたらすごく低い音色みた
いに思うんですけど、こんな音す
るんです。
＞＞高い。
これはこれでちゃんと鳴ってるよ
うな気もするんですけど、ちょっ
と違う？
＞＞これがこの中で一番甲高いんです。
これと同じ音なんです。
＞＞一緒、一緒。
＞＞この厚みがね、
１センチぐらいあるんですよ。
せっかくなんちゅうか、形もいい
し、大きさもあるし、
だからそれでもうなんていうんか、

納得がいかないというんか。
できたらやはりこの鐘の本来の鳴
るべき音を出したいっていう、
出してあげたいっていうかな。
自分ではとても削れないし。＞＞削るんですか？
＞＞やっぱり肉厚を削ってもらい
たいということなんです。
＞＞いや、
もういろんな依頼頂きましたけど、初めてですね。
＞＞そうでしょうね。
＞＞人間国宝の釣り鐘を削りたいということで
すね。
言い方は荒っぽいですが、
堀内さんとしては、
理想の音色が出たほうが、鐘のため、
眠っているポテンシャルを引き出
すために、
削ってほしいというのが今回の依
頼です。
実際にご自身の持ってる釣り鐘は
削ったりするんですか？
音よくするために。
＞＞自分で削ります。
＞＞削る？
削ると、
音はよくなる？
＞＞なります。
日がな一日、ベランダでもう。
＞＞ベランダで一日中、
ずっと削ってるんですか？