ああ。
（満寿）おやっとさあでございもした。

（よし子）父上　今日のブーツ係は私です！
よし子　今日は自分で脱ぐからよか。
利武も先に入ってなさい。
（２人）はい！
鹿児島の家が焼かれてしもうた。
そげん恐ろしかこつに
なっちょっとですか！？
お前たちを東京に呼んでおいて　よかった。
旦那さぁ…。
旦那さぁは　鹿児島へ行かなくて
よかとですか？
戦っちょっとは　吉之助さぁや
お仲間ばかりじゃあいもはんか。
話して分からんはずがなかち思いもす。
旦那さぁも　博覧会など取りやめて飛んで行きたかとじゃ…。満寿。
口が過ぎる。
すんもはん…。
日本の産業発展は


博覧会の成功にかかっておる。
おいは　そん役目を果たすのみだ。
＜母と私たちは叔父　西郷従道に連れられて→
鹿児島に帰ってきました＞
（子どもたち）お帰りやったもんせ。
（菊草）兄ぃ…。
（島の言葉で）
（雪篷）菊次郎　よう戻った！→
胸を張れ！おはんは　立派な[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩隼人じゃ！
（熊吉）はい。
（園）義姉さぁ　ようご無事で…。
宗介さぁは
旦那さぁと一緒に行くち言われて…。
きっと　今も戦っちょいもす。
（琴）信吾　すぐに戦を止めてくいやい。
おはんは　西郷の家族じゃっで
私たちの気持ちが分かるはずじゃ。
無理じゃ。
何ち…？
信吾　もう一度言うてみい！
こん戦は　もう止められん。
止められんち　兄さぁを討つつもりか！
信吾　何か言わんね！（雪篷）琴！　落ち着け　落ち着け！→
何じゃかんじゃ言うても
菊次郎たちが無事に帰ってこれたのは→
信吾のおかげじゃ！
（熊吉）そんとおりでございもす！
私は許さん！　小兵衛を討って
今度は　兄さぁまで！
もし　そげんこつになったら

二度と　こん家の敷居はまたがせん！→
二度と　こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の地を踏むな！
（寅太郎）母上父上は　死んでしまわれるのですか？
叔父上　父上を殺さんでくいやんせ！
お願いしもす！
いけもはん！　命乞いなどしては…。
西郷家の恥にないもす。
♪♪～
信吾さぁ。
♪♪～
兄さぁは今　城山にいます。
もうよかです。　覚悟はできちょいもす。
義姉さぁ…。信吾さぁも　お覚悟の上で→
政府軍に　とどまることを
選んだとでしょう？
胸を張って
自分のお役目を全うしてくいやんせ。
きっと　旦那さぁも
そう仰せられるに違いなか。
♪♪～
♪♪～（アコーディオン）
♪♪～（「我らの山へ」）
おいしょ～。
やかましかったでごわすか？
んにゃ　よか音色じゃ。
じゃっどん　もうちょっと
にぎやかなやつも聴きたかな。
にぎやかな…？
任せてくいやい。
御一同！

お気に召したら　ここに投げ銭を。
♪♪～（「ラ・マルセイエーズ」）
♪♪～（手拍子と掛け声）
（桐野）辺見　何かやれ！
♪♪「明治十年の秋の末」
（一同）♪♪「明治十年の秋の末」
＜父　隆盛が城山に籠もって　２０日余りが過ぎ→
ここまで生き残った仲間たちは　３７２人＞
♪♪～
　回想　
チェスト　行け～！（一同）チェスト～！
　回想　
口先だけん　やっせんぼども！腕で来んか。
　回想　
（子どもたちの声）
　回想　
世界に負けん日本国をつくってくいやい。
＜そのころ　鹿児島の政府軍本営では…＞
包囲が完成して９日。　もはや敵は刀を振るう力も残っておらぬはず。
そうじゃ！　今こそ