2018/12/23(日) 10:00〜10:57 人生の楽園 傑作選 〜冬の京都 古き良き山里暮らし〜[字]
妻の魁子さん 71歳です。
いやあ おくどさんの火
本当に落ち着きますね。
(魁子さん)
ご飯は もう おくどさんで炊いて→
おみそとかもね→
おくどさんで お豆さん炊いて作って いうような…。
もう それが普通の
田舎の生活でしたね。
手間も時間もかかりますけど
それもまた楽しいですよね。
湯気を見つめてるだけで
幸せな気分です。
何が出てくるんやろ…。
あっ サツマイモや!
おくどさんで炊いた
ふかし芋なんて→
最高じゃないですか!
サツマイモも自宅の畑でとれたものです。
江戸時代から
代々農業をしてきた 四方家。
房夫さんも
田んぼと畑を引き継ぎました。
今日は
稲の脱穀の際に出る もみ殻を→
玉ねぎの畑にまきます。
今 冬なので。そういう働きがある…。
なるほどね。
昔ながらの知恵ですね。
そんな農家の知恵を
多くの人に知ってもらいたいと→
ご夫婦は5年前 自宅で
体験型の農家民宿を始めました。
宿の名は 房夫さんの
ご先祖様の名前を頂いて→
弥平治の丘。
早速 お邪魔してみましょう。
まず 目に入るのが…。
「温故知新」の堂々たる文字。
古きをたずねて新しきを知る
「温故知新」。
いいじゃないですか この宿。
西田さん。はい。
冬を越すための知恵の結晶が
こちらに たくさんありますよ!
おっ 保存食ですね。
あっ 梅干しだ。きれいな色に漬かってますねえ。
おみそも
豆から毎年手作りしているんです。
えっ!? 魁子さん すごい!
(魁子さん)作り出したらやめられませんね。
「おいしいな」言うてくださると
余計 調子に乗って…。
ハハ… そうどすか。
まあ どんどん調子に乗って頂いて結構どすえ。
こんにちは。
(房夫さん・魁子さん)こんにちは。
農家民宿 弥平治の丘に
お客様です。
こちらは
何度も泊まりにきてくれている→
看護師3人組。
ご夫婦の事を→
綾部のお母さん お父さんと
慕ってくれているんです。
ああ いいですね。
(魁子さん)それじゃあねお抹茶 淹れましょうか。
(松村さん・鍋島さん・佐藤さん)
はい。
はい まずは お抹茶を一服。
いやあ 京都らしいですねえ。
(3人)はい いただきます。
はい おあがりください。
宇治の抹茶に→
ムラサキイモの茶巾絞りを作りました。
ホホッ これも手作りなんですね。
ねえ 皆さん。 何度も来てくれているそうですけど→
弥平治の丘は 皆さんにとって
どんな場所なんでしょう?
来るたびに癒やされています。
飾らないで来れる ホッと出来る場所だなあと思います。
お父さんとお母さんのような→
ホントに いつも温かく見守ってくれる存在で。
なんか
ちょっと放っとけない娘みたいな。
ヘヘヘヘッ…。
嬉しいね 明るくなります。
お客様は ご夫婦に会いたくて
帰ってくるんですよ。
ご夫婦は
みんなの顔が見たくなる。
素敵な関係じゃないですか。
農家民宿 弥平治の丘があるのは→
京都府北部に位置する 綾部市。
豊かな森林に恵まれ「森の京都」とも呼ばれています。
標高 およそ600メートルの
君尾山で→
秋から冬にかけて見られるのが
雲海。
丹波地方の山々が