これはすごいなあ～。
◆昔の女性の丸帯。
◆これは値打ちあるわ～！
すごい。
しかも大胆な、
このデザイン。
◆このデザインと色遣いが
龍村というんですけど、特徴です。

◆そうですか。龍村さんというのは何代ぐらいい
てはるんですか？
◆４代。
◆４代目さんですか。
◆これなんか、多分
小さなマンションやったら１軒買
えます。
◆もうね、ちょっと、ほんまです
か、入れへんって、誰でも入れて、
自慢たらしにしてるんちゃいまん
の。
◆１８９４年に


初代の龍村平蔵が創業し、以来、
４代にわたって
手織りの技術が受け継がれてきた龍村美術織物。
帯や着物はもちろんのこと、
正倉院や大覚寺など、
さまざまな歴史的建造物に使用さ
れる
織物の
復元も手がけ、また、近年では、
新幹線や飛行機のシートカバーな
ども
製作しているんです。
そんな織物を手がける工場が
近くにあるということで、
連れていってもらうことに…。
◆うわあ…。
こんにちは。
◆ここがうちの工場になってます。
織物を
いちから。
帯が主体ですけれどもね。
◆現在、
およそ２０人の織り手が在籍する
こちらの工場。
糸に影響が出ないように
湿度が保たれた中、
昔と変わらぬ手織りの技術で帯や着物などを
製作しています。
そんな織り手の中でも
群を抜いて長い経験を積んできた

職人がいるそうです。
◆ここが一番ベテランです。
◆えっ、
お名前は何と言われるんですか。
◆岩間です。
◆岩間さん、どうも。
すいません。関西テレビのね、
朝の「よ～いドン！」という番組
で、
円広志ですけども。
◆あっ、顔、知ってるわ。
◆ありがとうございます。
もう何年ぐらいなんですか、
キャリアは。
◆６０年
ちょっと過ぎてます。
◆今、
８０？
◆８４…、
もうじき８５になります。
◆もうすぐ８５ですか？お若いですね、お元気。
８４歳ですか？今。
◆そうです。◆めちゃくちゃ元気違いますの？
どこも悪いとこないでしょう？
◆ありますね。
◆どこが悪いんですか。
大分お元気やな。
いつからやり出しましたん？
幾つのときから…。
◆幾つやな…。

中学２年のときからやね。初めて。
◆ぼつぼつ始めて。
◆師匠みたいなのが
いたんですか。
◆おやじですわ。
◆お父様がやっておられて？
ということは、お父様のわざを盗んで、
ちょっとずつ上達？
◆まあね。
◆これね、
１日に大体どれぐらい織れるものなんですか、これで。
１枚、どれぐらいですか？
◆これ、１カ月ほどかかるのかな。５メートルね。
◆５メートル、帯ですか？
◆帯ですわ。
◆５メートルの帯が１カ月かかる
んですか！？
それは高いわ。
◆父親に憧れて
１４歳でこの世界に入り、この工