2018/12/24(月) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝伝統織物を守る84歳優しい職人愛に円感激目から鱗の黒豆料理】


未知さん、行きましょう。◆そうですね、
やっぱりこの織物を大事にしてほ
しいから、
ずうっと続けてほしいということ
が、
シンプルにお願いじゃないでしょ
うか。
◆なるほど。
◆自分がやめても、あとの人、
後輩たちが同じようなものを
ちゃんとつくってくれというようなことでございますか。
さあ、それでは、健さん、
1つ、トリでございますので、
お願いしたいと思います。

◆それでは最後、
当てていきたいと思います。
やっぱりね、
すごい上手な名人ですから、
あれの必殺わざというのはね、
ええ帯をつくるのにね、


ちょっとここ、
デコチン広かったでしょう?
髪の毛、自分の人毛を
織り込んでる。
鶴の恩返しとかあるわな。あれは羽根やけど、
人間、羽がないから、
おでこの毛をあれを機織りに入れてはる。
◆お願いや。
◆だから、
やっぱり84歳やから、
だんだんなくなってきたからね。ちょっと…。
ちょっと広くなってたやん。
もうみんな、髪の毛をくれへんかと。
俺のすばらしい機を織りたいから。
◆これは、だから、健さんをトリにした
構成のミスということですね?
◆そうです。◆ミスやで!君の!
俺ははよ言いたかったんや。
◆君のミスやで!
◆さあ、正解をごらんいただきま
しょう。
こんなお願いでございます。
どうぞ。
◆さっきのこちらの若い方に、
何年前やったかな、
自分で気がつかへんさかいにね、
ああ、ちょっと落ちたな、あかんなというのがね、見てて、
そうなったときは
言うてくれよって。◆10年やってる人なんかは
かなりのもんやから、悪いけど

ちょっと衰えてまっせと、
衰えたときには、言ってくれって。言えまへんわ、そんなもん。
◆私、
おやじに言いましたで。
◆そうですか。
◆もうやめといたら、どうやって。
落ちてるの見てね。◆それはしかし、
職人…。
◆これは行き過ぎたかなって、
後では
後悔しましたけどね。
でも、そのときは
そう思いましたしね。
自分は誰が言うてくれるのかなっ
て。
◆やっぱり機械で織るのとこうい
う手織りとは違うんですか。
◆そこはね、難しいところで、
やっぱり手織りで、
結局、どう言ったらいいのかなあ、
見えへん部分があるわけですね。見えない部分、
やっぱりそこには職人の独特の
こだわりというのか、
心がこもってる。
それはやっぱり見る人が見んと
わからへんのかなと思いますね。
◆まあ、
職人には職人魂、
例えば、武士には武士の魂があるじゃないですか。
何かあったときには、

介錯をよろしく頼むで
じゃないですけど、もし自分が衰
えているときには、
衰えてると。
それやったら
潔く職人として身を引くから
というようなことですな。
◆まあそういうことですね。
◆でも、今のところ、まだ何も言
いませんから、一つ、長いこと。
これ、もらってくださいよ、
「となりの人間国宝さん」に認定
させていただきます。
◆一応年いってるさかい、代表と
していただきますけど。
◆わかりました。
これ、もらってください。
ありがとうございます。
もう本当に何かね、
岩間さんのお話を聞いてると、