2018/12/24(月) 11:00〜11:50 NHKスペシャル選「人生の終(しま)い方」[字]


お疲れさまでした。ありがとうございました。
体重も
この一年で 10キロ落ちました。
医師に止められながらも

全国を飛び回り→
時には
月の2/3以上 高座に上がります。
(拍手)
この日の演目は100年以上前の古典落語。
数時間に及ぶ大作です。


歌丸さんのほかに演じる人は ほとんどいません。
「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏!」。
「待った 待った!」。
「義理に絡まる体でごぜえます。→
どうぞ 離して死なせておくんなせえ」。
「待った。 待ちなさい 待ちなさい。
いいから そこへ お座り。→
いいから 落ち着いて お座り」。
「お久しぶりでごぜえます」。
伝統の話芸を守り
次の世代に伝え残すまでは→
やめる訳にはいかないといいます。
「8つの時に お別れ申した…」。
その気迫は
後進にも伝わっています。
実は 歌丸さん→
落語界を託してもいいという人がようやく見えてきたそうです。
いつか訪れる
旅立ちの日のために→
終い方を考え始めた
歌丸さんです。
全国からの 500通のお便り。
「最期まで 自分らしく生きる」。
その大切さを教えてくれたという
声もありました。
「周りから 人情派といわれていた
裁判官の夫。→
仕事に励んでいた5年前→
まさかの末期がんの宣告。→
残された時間 後進を育てたいと→

大学教授に転身しました。→
抗がん剤をうちながら
亡くなる2か月前まで→
教壇に立ち続けました。→
自らの信念を貫いた夫の終い方。→
教え子たちは 今
司法修習生となり→
夫の志を
受け継いでくれています」。
孤独死とされた最期にも
その人らしさが しのばれ→
救われたという声もあります。
「トラックの運転手で独身だった兄は→
ずっと独りで 生きてきました。→
癌になった事も 誰にも言わず→
たった独り
自宅のアパートで息絶えました。→
自然や動物が好きで→
長年 乗馬クラブに通っていた兄。→
亡くなる日
いつもより多めのニンジンを手に→
愛馬を訪ねたと聞きました。→
最後のお別れをしたのでしょう。→
病気に気付けなかった事を
後悔しましたが→
兄は 人生のしまい方も→
自分で選択したのだと思うようになりました。→
どこまでも まっすぐに生きた
兄でした」。
若くして人生の終い方に

向き合う人もいます。
大体 いつも こっちに寝てて
昼間は。
こんな感じに テレビを見てます。
末期がんで余命数か月と告げられた…
子どもたちが
すごい やってくれる。
看護師をしている…
ママ! 大体 94~95。
小学4年生の…
滑って ジャンプできた?ジャンプは してないよ。
パパの病気が治りますように。
そして小学校入学を3か月後に控えた…
ずっと一緒にいられますように
とか。
「パパ いつも ありがとう」。
容体が悪化していく中子どもたちの成長を→
いつまで見届けられるのか→
そればかり考えていました。
「特に一番好きなのは パパです」。
この前も こう妻と 話 したんですけど…
サンキュー。
しかし がんは全身に転移。
海愛ちゃんの入学式に
出席できるのか…→
厳しい状況でした。
(由美子)海ノ介! う~みのすけ。
初めて子どもを授かったのは
10年前。
海愛ちゃん