もはや誰にもできないのです。
◆ボタン屋と書いてあるけど、
“ボタンが好きです”って書いておかなあかんわ。
ご主人はあれでしょう？
ボタン屋さんじゃないでしょう？
ボタンマニアでしょ？
◆マニアですね。
◆どうやろうなあ…。

◆恐れ入りました！
◆ワオ！
こんにちは。これは何屋さんかな…？
ここギャラリーみたいなもんです
か。
大体そうですね。
ギャラリーというよりは、常設の
器を現代の作家さんの器を展示し
ています。
◆こちらは？
◆奥さんです。
◆嫁です。


◆２人でやってます。
◆これなんか、何するもん？かわ
いいけど。
◆箸置きなんですよ。
こんな感じで。
◆１個１個の表情とか服装とかが
違ったり。
◆おもしろいもんやなあ～。
これ、しょうゆ差し？◆あっ、惜しい。
◆何？
◆コーヒーメジャーなんです。
◆こんな感じで…。
◆コーヒー豆を。
◆しゃれてあるな。
俺もこれ、欲しいわ。◆１つ、ありがとうございます。
◆丁寧に人に売りつけようとする
のやめてくれへん？
◆高山さん夫婦が営む雑貨屋さん、若葉屋。
２年前、ご主人のお母さんから引き継いだお店で、
陶器の茶碗やお皿などの食器を初
め、
ブローチや小物といった
さまざまなアーティストの作品も販売しているのですが、
実はこのお店を始めるまで
二人は、１０年間、東京で暮らしていたんだそうです。
◆あなた、東京の人？
◆いや、もともと実家がここなんです。
◆主人は実家がここで。
◆ご主人は実家がここで。◆嫁いできました。
◆東京に

仕事で行っておられたんですか。◆そうです、はい。
◆何の仕事を？
◆全然また関係ないんですけど、
家電の仕事をしてまして、カメラ
を販売してました。
◆出張というか、向こうに行った
わけですか、
それとも向こうの会社で？
◆いや、もともとは梅田で
働いてたんですけども、そのとき
に一緒に働いていまして。
◆あそこですね。
梅田の。
◆梅田のでっかいところですね。
◆でかいところですね？◆ちょっとつき合ったぐらいで、
もう転勤しちゃったので、遠距離
を
１年間ぐらい続けたので、誠意が
見えたので、
これは行っても大丈夫じゃないか
ということで。
もう結婚するつもりで、こちらと
しては。
もう責任を取ってもらうつもりで。
◆奥さん、ブルドーザーのように出てくるね。
すごいなあ。
◆東京で同棲の後に結婚。奥さんは再就職し
キャリアウーマンに。
さらに、ご主人もカメラ部門の責任者に昇進し、
順風満帆な東京ライフを

送っていた二人。
しかし、結婚６年目に
思わぬ出来事があったのです。
◆私の母が
そのとき、
父と一緒に旅行に行ってたんです
けど。
◆お父さんと一緒に旅行に行った
？
◆その旅行に行った先が東京の小
笠原諸島に。
そのときに、ダイビングしたいと。年齢も高齢だったので、長い時間
息をとめると
やっぱり脳とかのほうに
影響が。◆脳梗塞になったんですよ。
◆すぐ手術しなきゃいけないとな
って、
管轄が東京なので。
◆東京都やから。
◆自衛隊の方が連れていってくれ