2019/01/04(金) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝さんメッセ黒田と大阪福島ぶらり▽明治からの伝統守る茶筒職人】


もっと無理を見せてほしかった。
やるだけやんな。
社会見学ちゃうねん、これ。
◆次は形を決める作業。
きれいな円にし、ハッソウと呼ば
れる
専用クリップで仮どめします。
筋で
きちっと合わせていく。
筋自体が1ミリもないので、


それの3分の1、半分、
全部隠すか、
それに合わせて直径を決めてます。
これでフタの、
ある程度のあけ閉めが決まってしまうので、
大事なポイントです。
◆仮どめが終われば、ハンダづけ
で固定。
これも気密性に関わる重要な作業
です。
1つの茶筒をつくるのに必要な工程は、なんと130。
もちろん少しでも怠ると、理想の
茶筒はできません。
そして銀シャリは、茶筒づくりり
の肝、
フタと筒をピッタリと合わせる
最終調整の作業を見せていただきます。
◆このフェラーリの帽子は

捨ててもいいんじゃないですか。
これ、絶対にかぶらないでしょう

◆ハンドルみたいになってるから、
そのときにフェラーリの帽子かぶるんじゃない?
◆マリオカートみたいなことじゃ
ないやろ!
◆これ何ですか、見るからに職人
…。
土台もすごいですね。
◆おじいちゃんは
戦時中に

これ、全部、供出しろって言われたんですよ。
◆出せと。
◆そうか、素材になるから、
溶かすから。
◆それを、
土の中に隠して、
半分だけ渡してやってた残りです。◆ちょっと。
NHKのやつですやん。
◆技だけでなく、道具も受け継がれる…
こうして伝統工芸は守られていく
のです。
◆これ、ほんまは
もっと長かったんちゃいますか。
ほら! もう、たたき過ぎて、
小さくなってしもうてるわ。◆たたき過ぎた。
それが歴史ですね。
◆ぱっとあけてもらったとき、
あけた瞬間の気持ちよさの調整を
ここでやっているわけです。
ちょっと膨らみをつけて、
一旦、
どうかな、
気持ちええかなと回してみるんです。
◆感覚作業じゃないですか。
◆おやじの感覚を
まず覚えるのが始まりです。
おやじが言う、
ちょっとかたい、
ちょっとやわらかいをわからないとだめなんです。
◆激ムズやな。

激ムズやぞ、それは。
◆最後の調整は手の感覚がたより。これを覚えるのに、10年はかか
るといいます。
◆ちょっと今やわらかかったので、
これ…。
たたくことによって
直径が伸びるので、
これ何回たたくのか、
どれぐらいの感覚でたたくのかというのが…。
こんなもんかなという。
◆機械では、できないんですか?
◆ううん…。
◆ある程度まではね。
ちゃんとはまるし、あけられるけ
ど、
あの絶妙な感じには…。
◆ならないんじゃないかと。
この形になったやつを合わせて、
これをまた一個一個、微調整。
◆細かい。
◆大変…。
◆すうっと下がっていく。
この形になるんです。◆うわあ、
何か、すごいなあ、
このできたてのやつ…。
◆パンやないねんから。
焼きたてみたいに…。
◆想像を超える繊細な作業。
その調整を行っていないものと触
り比べると