2019/01/05(土) 15:45〜16:30 地球ドラマチック・選「世界びっくりハウスめぐり」[字]
ユダヤ人の強制居住区域があり→
ケレットの母親も 厳しい生活を
余儀なくされていました。
これは母が
3歳ぐらいの時の写真です。→
戦争中 幼い母は
ナチスに殺されてもいいから→
ゲットーを出たいと泣いたそうです。
その時 祖父は こう言いました。
「何としても生きるんだ。→
私たちの名前を世界から消してはならない。→
なぜなら それが
ナチスの狙いだからだ」とね。→
今 私の家族の名前の付いた家が
ここにあります。
本当に すばらしい事です。
「こんなのは家じゃない」という人がいても かまいません。→
とにかく ここに存在する事に
意味があるのですから。
狭い家の奥には
深い意味が隠されていました。
「ケレット・ハウス」は町と人の歴史→
そして 記憶を浮かび上がらせる記念碑でもあるのです。
次は フランスの
とびきりのリゾート地にある→
とびきりの大邸宅です。
奇妙や奇抜といった言葉ではとても表しきれません。
もし この家を買うとすれば→
値段は3億5,000万ユーロにもなるでしょう。
建物は その外観から
泡の宮殿と呼ばれています。
所有者はファッションデザイナーのピエール・カルダン。
宮殿のデザインについてカルダンには独自の解釈があります。
(カルダン)この家は女性の体であり
人間の細胞です。→
チューブのような通路は
体内の血管や腸です。
泡や その他の形は→
人間を構成するさまざまな要素のイメージです。→
目を凝らすと
胸や お尻に見えてきます。
窓や壁面など全ての構造物が
曲線で造られています。
(カルダン)四角いものは
行き止まりになるか→
落下するかの どちらかです。
しかし 曲線ならば永遠に回っていられます。
いくつもの泡が連なる宮殿には→
3つのプールと何十もの部屋があります。
部屋には精子と卵子のオブジェも。
そして 全ての窓が地中海に面しています。
この泡の宮殿を手がけた
型破りな建築家は→
アンティ・ロバーグです。
(ロバーグ)私は反体制主義者というわけではありません。→
年老いた子供というだけで
ただ夢を見ていたいのです。
ロバーグは完成予想図もなしに→
建物を内側から建てていくという→
常識では考えられない
手法をとりました。
建てるのに いくらかかるか
計算もしませんでした。
(ロバーグ)私は金持ち相手にしか
仕事をしません。→
実験的な試みができないなら
仕事をする意味はないからです。
泡の宮殿は→
ファッションショーの舞台としても活用されてきました。
しかし これほどの建物を
ピカピカに維持するのは→
簡単な事ではありません。
≪何か壊したりしたら大変です。→
どこもかしこも特注品で
取り替えが ききませんから。
≪宇宙船みたいですよね。→
現代建築の傑作だそうですが変わってます。
第一級の芸術には→
人の理解を超える部分があるのかもしれません。
宇宙船のような泡の宮殿。
驚きの第3位です。
本物の宇宙船…
ではありませんが→
昔の映画に出てくる
空飛ぶ円盤に そっくりの家です。
1970年代にアメリカで建てられた
この宇宙船ハウスに→
住み続けている人がいます。
これは 家の持ち主が撮ったビデオ日記です。
こんにちは バーニー・ヴィンスレットです。
1977年からここに住んでいます。→
宇宙のどこかには→
地球より進んだ文明を持つ星があると思います。
ここに住んでいると
地球の普通の家が→
ひどく原始的なものに
思えてくるんです。
(ヴィンスレット)ようこそ 我が家へ。
中を お見せしましょう。→
ここは実験的な空間でもあり