2019/01/05(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「コロッセオで大実験!世界遺産の舞台裏」[二][字]
炎の色が変わります。→
骨の中のミネラルの量や
状態が分かるんです。
炎は
青から明るい黄色に変化しました。
それはストロンチウムという
カルシウムに似た→
ミネラルを多く含む事を表します。
ストロンチウムは強い骨の形成に欠かせません。
古い記録によれば
試合後の剣闘士には→
痛みを和らげるために
灰を含んだ飲み物が→
与えられていたそうです。→
ストロンチウムは 灰などに含まれているものなので→
今回の実験結果とも符合します。
剣闘士は ふだんからサプリメントのようなものを→
与えられていたのかもしれません。
しかしなぜ そこまでしたのでしょうか。
剣闘士は身分は奴隷ながら
選ばれた存在であり→
各地にある養成所で
特別な訓練を受けていました。
(カンツ)現代のスポーツ選手と
同じように→
剣闘士を養成するには
巨額の投資が必要でした。→
養成所のオーナーは
損害を減らすために→
当時 一番優秀な医者と
契約したのでしょう。
試合のたびに所有する剣闘士の
半数が死んでしまっては→
甚大な損害です。
そこで 剣闘士に医療を施して生き延びさせ→
次の試合でも
戦えるようにしたのです。
死者の数が減っても
観客が落胆しないよう→
皇帝は より手の込んだ演出で→
観客を楽しませようとしたのかもしれません。
エレベーターの主要なパーツが→
コロッセオの地下に設置されました。
(バルファルディ)ようやく
収まるところに収まりました。→
早く動かしたいのですが→
その前に部品を取り付けないとね。
おりに車輪を取り付けます。
巻き上げ機には取っ手を。
大きな糸巻きのようなものに
ロープを巻きつけます。
(バルファルディ)巻き上げ機が
回転すると→
ロープが巻きつき
おりが上がる仕組みです。
そっちは どうだ?
(クレメンティーニ)これまで模型でしか動くのを見ていません。→
模型の重さは
50キロほどでしたが→
実物は部品も全て含めると
3トン以上の重さがあるんです。
ちょっと緊張しますね。
部品の取り付けが完了しいよいよ試運転です。
巻き上げ機を回そうとしますが
重くて動きません。
男ばかり3人がかりで
押してみましたが→
重すぎて 全く駄目でした。
ゾウのようにびくともしないんです。→
おりを
舞台まで上げるなんて無理です。
巻き上げ機を押す男性の数を
6人に増やしても→
結果は やはり同じでした。
古代ローマの人々は一体どうやって→
それほどの重量を
持ち上げていたのでしょうか?
(バルファルディ)古代の人々も最初は→
私たちと同じ問題に直面して悩んだに違いありません。→
エレベーターのサイズも仕組みも同じ→
という事は問題の大きさも同じなんです。
解決策は古代ローマ時代の技術の中に
見いだされました。
それは船が重い帆を
巻き上げる際に→
使われていた仕組みです。
バルファルディは古代ローマの船に使われていた→
パーツの中から
重い物を持ち上げる→
カギとなりそうなものを
見つけました。
それは
古代から現代まで使われている→
シンプルな仕掛け 滑車です。
おりの重さは360キロあまり。
これに滑車をつけると 重さが→
ロープの両側に分散されます。
更に もう1つ 滑車をつけると→
下に引っ張りやすいように力の向きを変えられます。
このロープを引っ張る際 重さは→