2019/01/06(日) 01:00〜01:50 NHKスペシャル選 プラネットアース�U「第3集 新天地への挑戦」[SS][字]


日々 仲間同士が争う。
奪い合いが起きるのは

食べものだけではない。
♪♪~
繁殖相手を探すオス。
メスを見つけた。
メスは拒絶しない。
どうやら
オスを受け入れてもいい様子だ。
しかし
その近くに 別のオスがいた。
♪♪~
メスを巡る争いが勃発する。
♪♪~
筋肉質な尾は相手を打つための強力な武器。
♪♪~
鋭い歯は ナイフのような切れ味。
相手を地面に引き倒した方が
勝者となる。
この島を支配するコモドドラゴン。


しかし 仲間同士の厳しい競争を勝ち抜かなければ生きられない。
地球上に あまたある島。
その中でも たどりつくのが最も困難な場所の一つ。
大西洋に浮かぶザヴォドフスキー島だ。
火山の活動によって海の真ん中に現れた島。
最も近い大陸からでさえ
2,000キロも離れた絶海の孤島だ。
南極に
近いにもかかわらず→
活発な火山活動のおかげで
比較的 暖かい。
更に 大陸から
あまりにも離れているため→
肉食動物は
やって来られなかった。
この島に たどりつき
大成功を収めた者がいる。
ここは 世界最大の繁殖地。
夏になると150万羽が一斉にヒナを育てる。
しかし 大繁栄の裏には→
乗り越えなければならない壮絶な試練がある。
それは 荒波。
親鳥たちは 毎日 ヒナのために→
食べものを取りに
この海へ向かう。
♪♪~
タイミングを誤れば→
波に はじき飛ばされ
岩に たたきつけられる。
まさに 命懸けだ。

それでも 親鳥たちは果敢に 海へ飛び出していく。
♪♪~
巣では ヒナたちが空腹に耐えながら→
親の帰りを待ち続ける。
親鳥たちが帰ってきた。
島の周りに広がる 豊かな海。
おなかいっぱいに魚やオキアミを抱えている。
島に戻る時にも
荒波と闘わなければならない。
波に あらがい
必死に 持ちこたえる親鳥たち。
岩場をつかむために発達した
鋭く頑丈な爪。
1歩ずつ前に進む。
なんとか上陸した親鳥たち。
ひどいケガを負った者もいる。
それでも みんな 3キロの道のりを歩いて 自分の巣を目指す。
ようやく 営巣地に到着。
今度は 大勢の中から自分の家族を捜して歩き回る。
ヒナに付き添っていた母親が
声を上げる。
(鳴き声)
ペンギンは 自分のパートナーの声を正確に聞き分けられる。
(鳴き声)
父親は声を頼りに家族と再会した。
おなかに蓄えた食べものを
吐き戻し ヒナに与える。
そして 今度は母親が出発。
荒れ狂う海と 家族が待つ巣。
驚異的な往復を繰り返し

ヒゲペンギンたちは 命をつなぐ。
そこに 生きるチャンスがある限り→
生命は どんな過酷な新天地へも挑み続ける。
それは 試練を乗り越え
成功した暁には→
自分たちの楽園を
手に入れる事ができるからだ。
私たちが暮らす都市。
一見 生きものとは無縁に見える世界だ。
しかし 今 ここに
新天地を見いだす者たちがいる。
彼らは 都市ならではの条件を
巧みに利用しながら→
この地で生きている。
イタリアのローマ。
冬 大群を成して
現れる生きものがいる。
♪♪~
これが その印。
一日10トンものフンを落としていく。