2019/01/07(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「ガラパゴス体験記〜楽園の海を守る〜」[二][字][再]


タムは 家に帰る荷造りをします。
おや~? 中に 女の子が!
アイラは ガラパゴスの学校とお別れです。
これ 持ってきたの。 お菓子よ。
(タム)別れがたいのね。ああ…。
バイバイ。
タムと子どもたちはフェリーで 空港に向かいます。
(アイラ モリー)バイバイ パパ!

今 戻ってきたところです。空港へ行く家族を見送りました。
見て。 泥棒に入られたみたいだ。
食べ残しの食器に 空気の抜けたマット。
でも この…→
完全な静けさ。とても奇妙な感じで さみしいです。
感傷に浸る暇はありません。
モンティには やるべき仕事があります。
チームのメンバー ガイドのロビーと共に
サメの調査船に乗り込みます。
これを 上へ。 ありがとう。
クイーン・メイベル号は全長およそ15メートル。
幅は 5メートル足らず。


貨物船を改造した船が 10日間調査チームの家となります。
調査船は めったに船が行かない
300キロ以上先の島へと向かいます。
♪♪~
君は船酔いする? ロビー。(ロビー)あいにく するんだ。
毎回じゃないし ずっとでもないが
時々ね。
あれは 世界最悪だね。
そうだね。
僕にも 乗ると
船酔いするタイプの船があるんだ。
どうやら クイーン・メイベル号は
その手の船だね。
目的地の島に到着後→
船は 調査のためのダイビングの拠点となります。
調査は 通称「サメ回廊」と呼ばれる海域で
行われ サメの移動を追跡します。
世界には 10億ものサメがいると
いわれています。
しかし 毎年 1億匹が殺され
繁殖のペースも遅いため→
あと数十年以内には 絶滅の危機に瀕する
と予測されています。
だからこそ 定期的な調査が必要なのです。
これが クイーン・メイベル号。
彼らはクルー。
食事の準備ができたみたいだ。
やあ こんにちは。
料理長は この船一番の重労働です。
いい夕暮れだ。

船は 港を滑り出したばかりで→
こちらに ディーゼル燃料
あちらに 水のタンクが並んでいます。
長旅に必要な物資は 全て積み込みました。
見て下さい。なんて きれいな夕暮れだろう。
ここは 何もない海の真ん中です。
ここが 僕の船室。
本当に狭い部屋です。
でも 正直言って 僕は幸運です。
他のメンバーの多くは 相部屋なんです。
あんなゴムボートは使いたくないですね。長時間 漂っても どこにも着けません。
というわけで これが
僕が1週間 過ごす家です。
リーダーは 2人のサメの科学者。
何度も遠征調査に携わったベテランです。
ジェフとハリーは ガラパゴス国立公園管理局の
サメの専門家で→
サメに取り付ける「超音波発信機」を
準備中です。
ガラパゴス周辺の海全体に 音波を捉える
受信機が いくつも設置されており→
音波タグが 300メートル以内に入ると
受信します。
つまり ガラパゴス周辺の海域で
サメの移動をモニターできるんです。
こうした音波タグは 外洋を何千キロも
移動するサメの存在を明らかにし→
サメのテリトリーを把握するのに
役立っています。
サメたちは ある種の「回遊経路」を

通ることがわかっています。
もし 回遊するサメの移動経路を
科学的に証明することができれば→
サメを保護することにつながるでしょう。
この音波タグは 10年間発信し続けるので→
サメの皮膚に しっかり
取り付けなければなりません。
サメの皮膚は頑丈なので
傷つける心配はないはずです。
ガラパゴスのサメに タグを付ける研究は
10年前に始まりました。
遠征調査は 年に4回。
1回の調査で 5匹のサメにタグを付けるのが 精いっぱいですが→
年々 より多くのデータが
収集されるようになりました。
よし。 6人で潜ろう。
一方 モンティには別の仕事があります。
例年 この時期には
世界最大の魚 ジンベエザメが→
回遊の途中で この海を通過します。