2019/01/07(月) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝生徒と教師の芸術夫婦歌詞のない歌を歌う妻余ったもちが大変身】


もう20年、生きようという気持ちになりますわ。
◆どうかなあ…。
◆最愛のご主人に
認知症の症状が出始めたころ、
奥さんは、何か楽しい人生の
思い出をと、ある計画を立てまし
た。
◆今やったら、まだわかるから、

主人と一緒に私のおなかから
出た子を、
全部、連れて
九州まで旅行しまして。
◆そうですか。せっかくやから、
うちのおなかから出た子の写真だ
け見てくれる?
◆あっ、見せて、見せて。
いやあ~。
◆ちょっと待ってね。
◆はい。
◆あらま。


◆うわこれ…。
こないなりましたか!
これ、ご主人でしょう?
ご主人はこれ一体何のマークなの

◆何か、したんやろね。
◆何かしたって…。
◆楽しい思い出やな。
みんな、これ。
ご主人は亡くなったけども、
なくしたものよりも
まだまだ新しい命が出てきて、
家族がふえるかもしれませんね。
頑張って生きてください。
◆こっちこそすいません。
◆お母さん、記念にこれを…。
◆何で、こんなええもん…。
みんなお商売してはる人とか。
◆関係ない関係ない。
これ、もらってください。
◆ありがとう。
◆主人が大好きだった、
実のなる植物。夫婦で育てた子供たちも
大きく実り、立派に成長しました。
思い出とともに、
お庭を守り続けます。
◆ちょっと待って!
1枚写真撮らしといてくれへん?
◆はい、いいですよ。はい。
◆私、いつも、こんな格好してる

ねん。
◆お母さん…。
◆笑うやろ。
◆これはまた、おしゃれしてきま
した。
若く見えるわ。
お母さん。
はい
◆はいチーズ。
◆まだドキドキしてる…。
◆これぞ永遠の愛。
◆でっかい商店街やな~、これ!
ちょっと…。♪~
◆こんにちは。
◆おお~♪
◆“おお~”って…。
あなたを歌います?
どういうことですか。
◆通りがかりの人を…。
◆通りがかりの人を歌う?
◆即興でその人を感じて、
その場で歌いたいように…。
◆歌うんですか。◆勝手に。
◆歌うというか、
声で表現するっていう感じ。◆声で表現する。
歌詞はないということですか。
◆そうですね。
日本語でわかる意味の歌詞はない
んですけど、
まあ、私が楽器みたいなもんなん

で。
◆すごいな。
初めて聞いたわ。
俺をイメージして歌うこともでき
るんですか。
◆はい。
◆えっ、マジで!?
ちょっとやってもらえる?
◆いいですか。
♪~
◆どういうイメージやねん。
◆どんなんですか。
◆ちょっとちょっと。どういう…。
◆どう感じてもらえますか?
◆春先のロシアの
田んぼを歩いているような感じが
…。
◆のどかな。
◆のどかな感じがしましたけど。
僕なんか、自分のことをイメージ