このうまさはいってまうわ。
◆セーブしたい。
◆おいしい！ソースカツ丼。
◆うん、これやわらかい。
◆おいしい。
◆おいしいね？
◆おいしい。
◆お孫さんは大丈夫やったん？
◆うん、話、つきました。
◆本当？
これがおばあちゃん孝行というか。
◆私が孫孝行してるんんやけど…。
◆そうですよ。大学から大学院まで
６年面倒みはってん。
家に下宿させて。
◆居候させただけ。
◆ほんで、食事も全部させて。
◆でも、おばあちゃん、
大変やったけど。
◆でも、放っておいてもええけど、


やっぱり２時や３時に帰ってきたら
気になるから、メールして。
何で僕はそんな見張られてなあか
んのかなって。
でも、それはあんたを親から預かってるから、
それは…。

◆でも、感謝してるやろね。
初任給のやつ。
何か買ってくれた？
◆何か、もらったかな？
◆焼き肉ごちそうしてくれたやん。
◆そうや、ごちそう。
◆私も一緒に。
◆そうや。
◆おまけのほうが
覚えとるがな。
◆続いて一行が、向かったのは？
◆島自体が
神様の住んでる場所ということで、
橋、これを渡って
向こうまで。
寒っ！
日本海な感じ、これ。
寒いねえ。
ポケット、手ぇ突っ込んでええんかな？
寒っ。
ちょっとガラ悪いとか思わんとい
てくださいね。
めちゃくちゃ寒いんですよ、
ほんま。

イキってるとかちゃいますから。
めちゃ寒いわ～！
何これ。
◆帽子あってよかったな。
◆ほんま、
それ正解。
ええの？　人間みたいな薄汚い生物が
入って。
◆周囲２キロほどの島、雄島（おしま）。
６世紀ごろからこの周辺の海で働
く
人々の信仰の対象となり
「神の島」と崇められたそうなん
です。
◆昔は神聖な場所やから、
入ることもなかったんや？
寒っ！
上まで登れるの？
どうします？
◆登るったって、
そんなに高そうでもないけどね。
◆ちょっと行ってみる？
せっかくやから。
上がれる？
◆何かめちゃめちゃ急に雰囲気が
出てきた。
◆上がれるけど、
下りが怖い…。
◆恐る恐る２人。
一緒に振り向いた。

一緒に振り向いた！
２人が一緒の感じで上がっていっ
たから。
これぐらいやと思うよ。
これ、上り切ったら。何であんな荒々しい風やのに、
無風やん。
何、これ！◆木がいっぱいあるから。
◆なんやろうけど…。
◆神様のおかげ。
◆小林さんの髪型も
一切乱れず。
神に守られております。
◆そう、そう。
◆神さんがこうしてる。
雄島の神が
ずっとこう…。
◆こんな山登りがあるとな思わなかった。
◆カニしか見えてなかった。
◆カニに釣られて来たら、
こんなことさせられるとは。