2019/01/12(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「#122 ローマ」[解][字]
古代ローマ時代からあるんです。
アッピア街道。
(笑い声)
名前だけは聞きますよね。
ああ 聞きますね。
アッピア街道は ローマから
南イタリアの港町へと続く道。
ローマが巨大帝国へと発展した秘密は
実は このアッピア街道にあるんです。
確かに すごい揺れますね。 わっ…。
おお… おっ。
おっ。
おっ。
(栗原)そうです。
これが 古代ローマの石畳が…。→
我々 その上を通ってきたんです。
車も大変そうですけどね。
これは紀元前…。
312年!(栗原)その時からある道ですね。
あっ! ボンジョルノ。
遺跡を管理する文化財保護局に勤めている→
バルトロメオ・マッツォッタさん。
アッピア街道に詳しい考古学者です。
あ 女王ですか。 道は。
(栗原)「街道」が女性形だからラテン語では。はぁ~。
(栗原)馬車が通る時も…。
そんなにガタガタしなかったんだ。
(栗原)全くガタガタせずに
馬車とかも走ることできたんです。→
ツルツルだったんです。
これは何だ…?
何だ? これは。
あっ そう?え~!
硬いですね。
すごい硬い石。
玄武岩は 硬く丈夫な石なので→
頑丈な道を造るためにはぴったりの石でした。
でも かなり重いので
運ぶのが大変なんです。
これだけ大量の玄武岩を
どうやって手に入れたんでしょう?
その秘密が すぐ近くで分かるんで
行ってみましょう!
うんうんうん。
(栗原)この岩が…→
むき出してますよね。 出てますけど。
(栗原)分かります?
えっ…
舗装したんだ。
そして…
あぁ~ そっから流れてきたんだ。
はぁ~! へえ~。
(栗原)大きな火山です。
あっ!
ローマに向かって流れ出た溶岩が冷え固まり→
玄武岩となりました。
その真上に まっすぐに道を通したので→
簡単に たくさんの石材が
手に入ったんです。
へえ~! すごいこと考えた。
知ってたんだね これ。
こうしてできたアッピア街道は
まっすぐで丈夫な道となりました。
この道のおかげで
迅速に軍隊を派遣することができ→
ローマは 領土を拡大する第一歩を
踏み出したんです。
紀元前300…?
(栗原)12年。12年。
すごいですね。
で これができたおかげで→
イタリアを平定する まず第一歩→
南イタリアを平定したということですね。
(栗原)すごい大きな役割を果たした
ということなんです。
まさに…
(栗原)そうです。
アッピア街道は 理想的な道とされ→
これを見習ってたくさんの街道がつくられました。
おお。
ん?
(栗原)タモリさん 見て下さい。
あっ。
おぉ~。
どこがどこやら分かんねえな。ローマ どこですか?
えっ これ? あ ローマ。
(栗原)こっちが西側なんです。あっ 西から東へ?
えっ ちょっと待って…
これ イギリスですか?
じゃ これ スペイン?
あぁ~。
これ トルコ?
へえ~!
え~! これインド? インド?
スリランカ!
そこまで道が全部いってる
ということなんですね。
で 全ての道はローマに通じる。
すごいね。すごい…。
街道をつくることで 広大な領土を