2019/01/14(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「コロッセオで大実験!世界遺産の舞台裏」[二][字][再]


コロッセオの建設を命じました。
その費用は 戦利品で賄われたと
記されていますが→
一体 どこから得た

戦利品だったのでしょうか。
答えは
ティトゥスの凱旋門で見つかりました。
皇帝ウェスパシアヌスの息子 ティトゥスが→
エルサレムを陥落させた事をたたえる記念碑です。
(ウェルチ)凱旋門の壁には


ローマ軍の兵士たちが→
ユダヤ教会の宝物を運び出す姿が
描かれています。→
究極の戦利品といえます。
西暦70年。
ユダヤとの戦いに勝利した
ローマ帝国は→
手に入れた財宝と奴隷を投じて→
巨大なコロッセオの建設に着手しました。
そこには先の皇帝ネロとは違う→
新しい治世を印象づけたいという→
皇帝ウェスパシアヌスの狙いがありました。
皇帝ネロの治世は浪費とローマ大火で有名です。
ローマの都で大火事が起こると→
ネロは多くの土地を没収して→
庭園や人工池のある宮殿を
建設しました。
しかし 僅か数年後
ネロは王座を追われて自害。
ローマは内戦の時代に突入しました。
(ウェルチ)内戦の混乱は1年以上 続きました。→
そして
ついに元老院を味方につけて→
力を得たのが
軍人のウェスパシアヌスでした。
皇帝の座に就いたウェスパシアヌスは→
先代ネロとの違いを印象づけるため→
ネロの宮殿を取り壊し→
跡地に公共の建物を建てさせました。
それが 血生臭い娯楽施設

コロッセオでした。
(ウェルチ)当時 ローマで最も大きく
最も ぜいたくな施設でした。→
更には
ローマ軍の力を見せつける場として→
演目には 恐怖と興奮→
そして懲罰の要素が盛り込まれました。
血生臭い演出の一つとして→
大いに人々を沸かせたのが猛獣を登場させる見せ物でした。
しかし その演出を
可能にしたかもしれない→
エレベーターを再現するのは
かなり大胆な計画です。
ベステは 専門家の協力を得て
チームを結成しました。
設計技師のウンベルト・バルファルディは→
ベステのデザイン画から模型を作る担当です。
(バルファルディ)すばらしいデザインだ。
問題はいかにして実現するかですね。
デザイン画をもとに 装置の
全体的な構造は決まりました。
難しいのは 2次元のデザイン画を
3次元のモデルに起こす作業です。
これが エレベーターを動かす
メカニズムを3次元化したものです。
難問の一つは
動物を舞台に送り出すための→
落とし戸の構造でした。
落とし戸が開くと 動物がその上に乗って出て行くんだ。
しかし 戸が閉まったあとは

上から踏みつける→
剣闘士や動物の重みに
耐えなくてはなりません。
コンピューターモデルによって
パーツごとの強度を計算し→
縮尺模型が組み立てられました。
巻き上げ機の中心には大きな柱が据えられ→
それが回転する事で
周りにロープが巻きついていきます。
動物を入れる おりは→
ロープで巻き上げ機と つながっています。
巻き上げ機が回ると
おりが持ち上がります。
落とし戸は閉じている時は→
ちょうつがいのついた2本のアームで支えられ→
そのアームが倒れると
戸が開く仕組みです。
おりは 持ち上がるにつれて
扉が自然と開き→
動物が
外に出られるようになっています。
(バルファルディ)模型作りは
あらゆる実験の基本です。→
模型を使えば どんな機械の構造も
理解する事ができます。
円形闘技場は古代ローマ帝国の
さまざまな都市に造られました。
南フランスのアルルにも
遺跡が残っています。
(ジョーンズ)古代ローマの建造物は→