2019/01/14(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「コロッセオで大実験!世界遺産の舞台裏」[二][字][再]


初めの半分に感じます。
更に滑車をつなげば→
重さは その半分の90キロにしか感じません。
つまり 滑車が多いほど
重さが分散され→
必要な力は少なくて済むのです。
かつてのエレベーターを造ってみて→
古代ローマの人々が
いかに優れていたかを→
実感しました。
おりと落とし戸の重さを分散するため→
滑車を取り付けます。
巻き上げ機は男性8人で回す事になりました。
12個の滑車をつけた事で→

巻き上げ機は滑らかに回転し→
おりが
ゆっくりと上昇し始めました。
(スキラチォティ)すごい仕組みですよ。
最初は微動だにしなかったものが→
ロープと滑車と人力という


古くからあるものだけで→
スムーズに動くマシンに
変身したんですから。
いよいよ 完成したエレベーターによる
実験が行われます。
コロッセオの舞台に 動物をせり上げ→
かつて 古代ローマの人々が見た舞台演出の一部を再現するのです。
ローマを建国した双子が→
オオカミの乳で育ったという伝説にちなみ→
記念すべき実験の動物には
オオカミが選ばれました。
動物保護団体の協力を得て→
1匹のオオカミが連れられてきました。
迷路のような地下の通路を経て→
エレベーターのもとにたどりつきます。
おりの扉を閉めたあと
男たちが巻き上げ機を回します。
全てのパーツが連動し
一つの機械として動いています。
落とし戸が下がり始めました。
♪♪~
おりが上まで たどりつくと
扉が開く仕組みです。
そして
ついにオオカミが舞台に登場します。
♪♪~
幸いにも 現在のコロッセオは猛獣狩りの舞台ではありません。
オオカミは世話する人のもとへ
駆け寄っていきました。
(拍手)

再現された古代ローマのエレベーターは→
オオカミをせり上げ
ほんの つかの間→
2000年近く前のコロッセオの見せ物を
かいま見せてくれました。
(ベステ)エレベーターが いくつも
稼働しているところを→
想像してみて下さい。
地下に ずらりと並ぶエレベーターは→
舞台での
壮大なアクションを生み出すのに→
欠かせない仕掛けだったのです。→
実物を実際に動かしてみた事で当時の舞台演出の技術が→
いかに優れていたかを
実感しました。
世界遺産 コロッセオを訪れる
観光客は→
毎年 500万人以上。
恐ろしい流血のイメージは見る人を震え上がらせます。
しかし 当時の人々が→
残忍さを好んだと決めつけるのは正しくないようです。
(ウェルチ)剣闘士の戦いや
流血の舞台は→
当時の人にとって
野蛮なショーではありませんでした。
古代の記録を見ると
むしろ その逆で→
道徳心を高める場だと
考えられていたのです。
ローマ市民は単なる観客ではなく→

参加者として舞台の一部始終を見守りました。
それは
ローマ帝国の力と その繁栄が→
血で あがなわれている事を
知る場だったのです。
(ジョーンズ)人々は
興奮と喜びに沸きました。→
建物全体がローマ帝国の力を表し→
いかに 民衆に利益をもたらしているかを→
伝える手段だったのです。
西暦476年西ローマ帝国が滅亡した後も→
コロッセオは勇敢な剣闘士のように
この地に たち続けました。
光り輝く外壁が失われた今も→
コロッセオは壮大なローマ帝国の→
栄光と流血の歴史を→
物語っているのです。
2019/01/14(月) 00:00〜00:45
NHKEテレ1大阪
地球ドラマチック「コロッセオで大実験!世界遺産の舞台裏」[二][字][再]

ローマ帝国の力の象徴、コロッセオ。人間が空を飛び、猛獣や船までも登場したスペクタクルな演出は、一体なぜ可能だったのか?栄光と流血の舞台の裏側を解き明かす!

詳細情報
番組内容
古代ローマ最大の円形闘技場コロッセオは、設計と工学技術の集大成。さまざまな演出は高度な技術に支えられていた。調査から、地下に巻き上げ装置があり、セリのような仕組みで猛獣を場内に登場させていたという推測が。建築家たちが3tを超える実物大の装置を作り、コロッセオ内部で実験してみることになる。また、法医学者は剣闘士の遺骨から死の真相を明らかにしていく。コロッセオの真実に迫る!(2015年アメリカ)
出演者
【語り】渡辺徹


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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