◆俺と一緒やないか！
◆先見の明のあった林さんは、
さらにエステも始め、事業を拡大。
今では、オリジナルのコスメまで
販売してしまうほど
美容一筋で見事成功を収めました。
◆やめようと思ったことはないんですか。
◆あります。
◆あんの？◆それこそ、オープンして１年目
のときに、
社長はいろいろ言ってくるじゃないですか、
新しいことをしようと。

自分のペースでやりたかったのを言ってくるので、爆発したんです
よ。
３日間、
「店出」したんですよ。
無断欠勤して。
絶対やめたんねんと思って。
◆すごいなあ！◆３日間来なかったんですよ。
本当にやめるつもりで夜中に
私物を取りに来たんですよ。引き出しをあけたら、手紙が入っ
てたんですよ。
社長から。
◆この辺、女心をつかむの、
うまいなあ。
何て？
◆覚えてないんです。
◆覚えてないの！？
覚えてないのに、今、ここにいる
！


ふだんならけんかもあるんですか。
◆それからちょこちょこは言うよ
うにするようにして…。
◆ちょっとためないようにね。
◆そうですね。
◆今は、どんなことで腹が立った
りするんですか。
◆ご飯つくってくれはるんですよ。お昼ご飯をね。
おいしいんですよ、社長は。◆どういうこと？
◆やっぱり栄養が偏ったり、
特に若い子が野菜食べへんとか、
美容にも悪いと。
だから、つくりだしたんですよ。
◆なるほど。
◆野菜食べへん子に野菜ジュースをいっぱい入れて、
ごまかしながら…。
◆ここで問題！
◆ということで、
社長さんは、林さん。
この林社長ね、
しゃべってたら普通のように見えますけど、
実はスゴイ人なんですよ。
やっぱり銀行員されてて、普通だったら
銀行員をやめたりするのは、
なかなかないじゃないですか。
それをやめて、新しい商売といっ
ても、
なかなかそれもヒットしないじゃ
ないですか。
この人は次から次へと新しいこと

をやって、全部、成功していって
るんです。
そこには、
従業員さんの使い方とか、
やっぱりそれは女性が好きなんでしょうね。
◆心のつかみ方がうまいんですね。
◆うまいんですよね、この人。
だから非常に魅力的な社長さんな
んでしょうけど、
しかも、昼ご飯までつくるんです
よ。
◆すごい。
◆女子社員の昼ご飯つくるって、
どういう社長やねん。
◆あんまり聞いたことがない社長ですね、そんなんね。
◆そんな社長さんです。
昼ご飯を毎日つくってくれる林さんなんですが、
従業員には、
こんなやっているのに不満があるそうです。
それは一体何でしょうかというの
が問題でございます。
ええ社長なんやけどね。
◆ハーイ！
◆成人式ですね。
◆皆さん大人になる日ですから、
大人の答え。
メニューをですね、
１０時ぐらいに張り出しはるんで
すね、
きょう何々やみたいな。

◆きょうは何々や八宝菜よ。◆そういう口になるじゃないです
か。
メニューの名前が漠然としてるん
じゃないですか。
ハッピー定食とか、エレガント定
食とか。
エレガント定食って何やねん。
◆きょうはハッピー定食やで。
ハッピー定食、何やろう…。
◆それが普通のショウガ焼きやと