2019/01/14(月) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「“冒険の共有” 栗城史多の見果てぬ夢」[字]

エベレストの絶壁をカメラで自撮りしながら登る若者。
去年5月 登山中に命を落とした
栗城史多さんです。
世界7大陸の最高峰や→
8,000mを越えるヒマラヤ山脈で自らを撮影。
穴だら… 危ないっ! ああ~!
雪崩!
日常ではありえない極限の体験を→
インターネットやSNSで発信してきました。
冒険の共有と
栗城さんが呼んだその試みは→
多くの人々の心を捉え
共感を広げてきました。
その一方で
著名な登山家や専門誌からは→
「登山が無謀すぎる」など
さまざまな批判が上がっていました。
メディアで大きく取り上げられる度に
ネットの一部が炎上。
誹謗中傷も浴びせられました。
亡くなる前 エベレスト山頂からの生中継を目指していた栗城さん。
凍傷で 指を9本失う
大きなハンディを背負いながらも→
向かったのは 一流の登山家でも
極めて難しいルートでした。
周囲の反対を押し切って
なぜ 無謀な挑戦に突き進んだのか。
ネットやSNSで
冒険の共有という夢を追った→
異色の登山家の死を


見つめます。
どこまで~ 行っても~
シブヤは日本のトーキョー!
誰かの共感や支持を求めて
私たちは今日も→
ネットやSNSで
自らを発信している。
ユーチューバーのような存在が
大きな注目を集める時代。
その先駆けが 栗城史多だった。
<栗城史多 挑戦の記録>
自撮り映像の迫力に引かれ→
私たち NHKも度々 彼の挑戦を取り上げてきた。
エベレストに挑戦していた 栗城史多さん
昨日 死亡が確認されました。
栗城の訃報が飛び込んできたのは
2018年5月。
一流の登山家でも
極めて難しいとされるルートに挑み→
失敗したという。
なぜ 彼を止められなかったのか。
栗城が発信を続けていた
SNSのアカウントにも→
4,300件を超える書き込みが殺到していた。
登山の自撮り映像を大量に残していた栗城。
私たちは 未配信のものも含む
15年分の映像をたどり→
彼が死に至った理由を探ることにした。
え~ また…
2018年4月


栗城さんが亡くなる直前の映像です。
もともと フリーターだった栗城さん。
ごく普通の若者が極限に挑む姿が注目を集めてきました。
イエ~イ!
風邪をこじらせていた栗城さん。
SNSには 体調を心配する声が
次々に寄せられていました。
(せきこみ)
栗城さんは それまで 7回続けてエベレスト登頂に失敗していました。
体調が戻らないまま→
拠点となるベースキャンプへ向かいました。
映像に強いこだわりを持っていた
栗城さん。
自撮りのカメラに加え
自前で撮影隊を雇い→
あらゆる角度から撮影します。
登山に加え撮影や配信にかかる数千万円の費用は→
多くのスポンサーから集めてきました。
はい。
はい。
え~ チーム栗城の皆さんおはようございます。
はい。
じゃ 行ってきます。行ってらっしゃい。→
安全に。
はい。
ふだんは気さくな栗城さんが→
いつもとは違う様子を見せる場面が映像に残されていました。
途中まで登ったものの
ベースキャンプに戻ってきました。
使っていたカメラに

不具合が出たといいます。
C2上がる時?
うん。
このやり取りを そばで見ていた
カメラマンの魚住 司さん。
長年 栗城さんと
行動を共にしてきましたが→
この時は 何かに追い立てられるような
雰囲気だったといいます。
栗城さんは 7年前 凍傷になり