全国のご当地キャラクターが一堂に会し
日本一を決める「ゆるキャラグランプリ」。
一時のブームは過ぎ去り→
参加したゆるキャラはピークの半分に落ち込んでいた。
あ～！ え～！
これは ＮＧで…。
かつては 地域活性化の切り札として
もてはやされた ゆるキャラだが→
生き残っていくことは
思いのほか 厳しい。
だが このキャラクターは 例外だ。
熊本をＰＲするためにこの世に生を受けた くまモン。
≪よろしくお願いしま～す。
２０１１年グランプリ王者にしてゆるキャラ界の 生きる伝説。
登場するや 会場の空気が一変した。
人が 寄ってくる。
ゆるキャラも 寄ってくる。
は～い！やっほ～ 皆さん こんにちは。 うわ～！
１メートル以上あるステージから
軽々と舞い降りる→
抜群の…
そして 妥協を許さない…
（一同）こんにちは～！
じゃ もっと元気よく挨拶してほしいんだ。
（観客）こんにちは～！
スーパー地方公務員 くまモン。
「熊本県 営業部長」という肩書を
与えられた ゆるキャラを超えた存在。
キャラクターの
好感度調査では→
名だたる人気者をおさえ
堂々の１位。
大手出版社の伝記まんがシリーズ。
人以外で 初めて名を連ねた。
♪♪～（主題歌）
誕生から ９年。
関連商品の売り上げは…
熊本に 莫大な経済効果をもたらし続けている。
その魅力は 国境をも越える。
３年前 熊本を襲った巨大地震。
苦しむふるさとを前に
自らの役割を 見失った。
チームに加わった 新人公務員。
くまモンの流儀を 引き継げるか。
なぜ 愛されるのか。
くまモンとその仲間たちに 密着！
くまモンが活動の拠点を置く
熊本県熊本市。
街を歩けばクマに当たるとばかりに
至る所に くまモン。
市街地の ど真ん中に その本拠地がある。
その名も…
連日 満員御礼。
驚くことに 客の半数近くは海外からの観光客だった。
なぜ これほどまでに
彼らは夢中になるのか。
くまモンの一日に 密着した。
その登場からしてくまモンは スターだった。
エレベーターから降り立つと
ベビーカーの赤ちゃんに目をとめ→
優しくエスコート。
ありがとうございま～す。いってきま～す。
彼が大切にするのは ナマのふれあい。
出番が待っていようとも 目の前の人を無視することは 絶対にない。
５０メートルの移動に５分近く要し
ようやくステージに到着した。
お待たせしました～。
こんにちは。
ワンツー ワンツー
あ いいですね～。
はい ワンツー ワンツー…
違うでしょ。
ステージは ほぼアドリブ。
アテンドとのあうんの呼吸で盛り上げていく。
ミュージック スタート！
いきま～す。 ワンツー ワンツー。
くまモンスクエアを訪れる観光客は
年間５０万人。
出来てから たった５年で
市内屈指の観光名所になった。
くまモンで～す！
この日の出動予定は県内外合わせて 計１１か所。
印象的だったのは
目線を合わせ ふれあう姿。
メタボ体型の彼にとって
この姿勢は 決して楽ではない。
温かいスープ飲んでもらって
心も温まったね。
この日最後の現場は
熊本市の体育館。
だが さすがのくまモンも
足取りが やや重い。
それでも サービス精神は
枯れていなかった。
フッフフフフ…
任務は地元プロバスケットボールチームの応援。
こんな時 所定の位置にとどまるのが
ゆるキャラの常。
だが 彼は違う。