2019/01/15(火) 14:00〜14:10 NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語「詩を読む」[字]


それこそ。
「コトバになって意味やめてみる」。

これ すごいよね~。
かっこいいね~。
もう 何か すごい…
ねえ 結局 分かんない。
どうなんだろうね。
「コトバ」っていうのも
カタカナになってるんですよね。
これ 普通 漢字とか平仮名で
書いてあるでしょ。
でも
「コトバ」っていうカタカナになってる。
多分 「コトバ」っていう
カタカナで言うことによって→
おしゃべりの言葉なんですね
これはね 多分ね。
私たちが普通に使っている
おしゃべりの言葉。
そういうコトバになって意味やめた。


意味がないコトバだから→
多分 それは音だけなんです。
コ ト バというそういう音になっちゃう。
音だけになってみたら
いいんじゃないか。
だから 次に声になって。
アンナプルナって分かる? これ。知りません。
これはね
ヒマラヤの山の事なんだって。
山の名前ですか。
でも それは もうどうでもいい訳ですよ。
書いてみただけ。
ねっ 言ってみただけ。
アンナプルナっつって
ちょっといいねっていう。
でも それ もう 意味はない訳。
うん。
アンナプルナという
声だけになってみる。
意味をやめちゃう。
へえ~。 あっ そういうのに→
使ってるんですね。 このアンナプルナ。
そうです。
どんな意味の言葉でも
ないんでしょうね。
え~ 「シニカルな」
「シニカルな」ってのは分かります?
何でしょう?
「シニカルな」ってのは→
とっても こう 皮肉的なっていう

感じなんだけど。
でも シニカルであるけれども
「大爆笑も宝石みたいに」…。
わ~ すてき~。 そういう事か。
「輝く」。
そうそう そうそう。 やっぱり
意味が あんまりないんだよね。
すごい楽しい訳じゃない。
でも それも→
「宝石みたいに輝いて」って
なってるでしょ。 ねっ。
これが「た」じゃないんだよね。
あ~。
「宝石みたいに輝いた」
っていうと→
もう それで終わっちゃうでしょ。
はい。
「輝いて」ってなるから…。
ここから続くの。
そうそう そうそう。
へえ。わ~。
こっから続いてくんですね。
こっから続いて→
どんなふうになっていくんだろう
っていう事を→
こう 何となく 読んでる人は
あれ~って思いながら→
ここで終わっちゃう。
「もっと言ってよ~」っていう→
その続きを

こう 書いてるんですね。
そういう効果があるんですね。
面白い。
まっ こんなふうに
詩を読むっていうのは…
そして 一体 それは…
例えば これが キノコであってタヌキじゃないのは なぜか?
例えば 「て」が「た」じゃないのは
どうしてか?
それに…
…で それをみんなで 読む人は考えたらいい。
どうですかね?
いえいえ いえいえ。
やっぱり そう…
そうだね。
やっぱり こうやって…
そうだよねみんなで考えるとね→
分かるよね。
一人はよくない。
じゃ 今日の授業は