2019/01/15(火) 16:47〜17:53 ten.【ゲキ追X!流行止まらない「風疹」演劇に託す…ある母の思い】[字]


なかったことにしてたら、この子はいなかったんだなって、本当に
折に触れ、思います。
後悔はしてないんですが、風疹の
ことを知らなかったこと、
またしっかりと自分に抗体をつけるために予防接種をしていなかっ
たこと、そこが今も、そこは悔や
んでいます。
>>時に命をも奪うのが、風疹の
怖さだ。
>>娘の部屋なんです。


娘が生きてるときのままというか。
ここの机で勉強してたりとか、
ここにベッドがあったもんで、ベッドで寝てたりとか。
娘の生活のスペースでした。
>>妊娠初期に風疹にかかった可児さんの長女、妙子さん。
心臓病を患い、耳もほとんど聞こ

えなかった。
>>とってもチャーミングな子で、
いつもにこにこ笑って、いたずらをして、
私がこうやって怒ったよとかって
言うと、
こういうとこ、
こうやって持ってくる。
笑ってって言うと、もう私もいつ
の間にか笑ってしまってた。
本当にそんな子だったので。
私たちの家族の中の宝物でした。>>妙子さんは18歳のとき、
強い発作に襲われ、
緊急入院。数日後に、息を引き取った。
>>彼女からの手紙なんです、最
後に。
お父さん、お母さんと私は頑張り
ました。
彼女は頑張ったんだから、
今度は私たちが頑張る番。
これが彼女から宿題を与えられた
ので、頑張ります。
ねぇ、
たえちゃん、
頑張るわ。

>>猛威を振るい続ける風疹。
今回の大流行で、
患者の6割以上が30代から40代の働き盛りの男性なのだ。
風疹は、
ワクチンを打つことで防ぐことができる病気だ。
しかし、39歳以上の男性は、
これまでワクチン接種を公的に受ける機会がなかった。
そのため39歳以上の働き盛りの
男性が抗体を持たない、
空白の世代となり、
感染拡大の要因となっているのだ。一方で、
女性に対しては50年以上前に、
ワクチン接種がスタートしている。
きっかけとなったのは、
ある出来事だった。
1964年、
まだアメリカ統治下に置かれていた沖縄。
そこで史上最悪の風疹の大流行が
起きた。
沖縄に風疹ウイルスをもたらした
場所、それが。
>>目の前に広がっているこの広
大な敷地が、
アメリカ軍最大規模の基地である、
嘉手納基地です。
沖縄で風疹が大流行するその前の
年、アメリカで風疹が流行してい
ました。
そのため、
ここ嘉手納基地から、

風疹が沖縄全土に広がったと見られていて、
沖縄の犠牲の一つともいわれてい
ます。
>>当時はまだ、
妊娠中の風疹が危険だということが知られていなかったこともあり、
妊婦が次々と風疹に感染。
このとき、
沖縄で生まれた先天性風疹症候群
の子どもたちは、
1年間で400人以上に上り、
そのほとんどが聴覚に障害を持っていた。
沖縄県は、
そんな子どもたちのために、
新たに中高一貫の北城ろう学校を
設立。
先輩も後輩もいない、
1学年限りの学校で、およそ150人の生徒が入学した。
>>見学学習をいっぱいさせまし
た。
目に物を見せながら、音を理解さ
せていったんです。
それからその音の理解も1回では、
うん、
分かったじゃないですよ。
何回も聞かせて、
いろんなあらゆる手段で、
言語を教えていったんです。
>>遥かなる甲子園。
沖縄での実話をもとに制作された漫画だ。
先天性風疹症候群によって、