2019/01/16(水) 15:50〜17:53 ten.【若一調査隊!京都『二條陣屋』へ】[字]


扉を開けると段ボールがずらり。
その花の一部は、競りにかけられ
ることなく、外の空気にも極力触
れないよう、大切にエレベーター

に載せられる。
その到着を待ち受ける従業員。
全国各地から運ばれてきたばかり
の花を、箱から取り出すと。
手早く新聞紙に包み始めた。
>>こちらは切り花の海外への輸


出に対応した施設です。
花が傷まないよう、部屋は14度
に設定されており、
アメリカのニューヨークやロサン
ゼルス、
中国の北京など行き先ごとに仕分
けられています。
>>大阪府も出資して完成した3
階建ての建物は、
花を輸出するための専用の施設。
その名はハナコ。
海外への長旅でも花が新鮮な状態
を保てるよう、
段ボールの中に冷たい空気を入れ
て真空状態にすることができる、
最新の設備が備えられている。
>>昔、
ラルフローレンの娘の結婚式で使
うために、
たくさんオーダーが入ったことが
あります。
>>どのぐらいのオーダーが入っ
たんですか?
>>3000本。
>>輸出を担当しているのは、
西山晴菜さん28歳。
英語が得意なことから、
若くして重責を担っている。
日本から海外へ、
日本酒や牛肉などの食べ物が続々

と輸出される中、花もここ数年、
脚光を浴びてきている。
大阪からの切り花の輸出額は、7年前には5000万円だったが、
近年はおよそ2億5000万円と
5倍近くに急増。
輸出先で最も多いアメリカ向けで
は、
大阪のこの卸売り会社が、
9割以上のシェアを持っている。
背景には、
2か月に1度、西山さんらがアメリカ各地を回り、
日本の花を売り込むイベントを開
き、新たな販売先を見つけてきた
からだ。
一晩で輸出する花は、多い日で8万本。
飛行機で輸送され、
48時間以内には、
ロサンゼルスやニューヨークの店
頭に並ぶのだという。
アメリカに住む富裕層はどのよう
な花を好むのか、
その生産地に向かった。
到着したのは高知県。
>>おはようございます。
お願いします。
>>最盛期を迎えていたその花の
名は、
グロリオサ。
燃えるような鮮やかな赤色の花びらと、波打つように反り返った華
やかな姿から、

ラテン語の見事という語源が由来とされている。
4か月ほどかけて育てられたグロ
リオサは、
大阪を経由して、遠路はるばるア
メリカに渡る。
輸送費もかかるため、高額になる
が、
海外からの注文は増え続けている
のだという。
>>輸出の最初からいってもらっ
てて、
ここまでずっと人気落ちずにって
いうか、
むしろ人気が伸び続けている。
>>これだけ有名になるというか、
それはすごい、作っててありがた
いのかなっていうのはすごいあり
ますし、高級な花ですけれども、
やっぱみんなが知っていただいて、
やっぱ買っていただいている分、
やっぱ僕らもなまはんかなものは
出せない。
>>高齢化の波が押し寄せ、
働き手不足が深刻な生産地。
輸出が増えたことで、花の価値が高まり、
農家の安定した収入につながって
いるのだという。
>>オランダで作ってますけどね、
でもこんなしっかりしてないんですよ、
硬くなくて、